2006-01-01から1年間の記事一覧

屋久島調査初日

30年前に設定された、花山歩道の森林調査区で、林床植生の再調査を行った。調査初日から、標高差700mの登山。しかも、調査用の杭30本(150本を5人で分担)をかついで登った。運動不足を重ねていたので、さすがにしんどかった。久しぶりに、少し…

人間ドックを終えて

昨日から人間ドック。例年は朝からの検査だったが、今年は受付が2時半で、胃カメラは2日目。さては、ホテルで夜の食事をさせずに経費を浮かせる病院の戦術かと邪推をしたが、夕食はふつうに食べさせてもらえた。ワインも飲んで、ひさしぶりにのんびりした。…

夜なべして推薦書

「タクシーで帰宅するような日をなくすほうが重要だ」と書いた当日に、夜更かしをしている。終電まであと2分。もう間に合わん。 国際会議で知り合った外国人大学院生から、ポスドク応募先への推薦書を頼まれており、これだけは書き上げないと、屋久島に出発…

涙そうそう

古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ ・・・ さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう 森山良子が兄を思って書いた詩には、やさしい言葉のひとことひとことに深い愛がこめられていて、口ずさむと胸が熱く…

生物多様性の進化に関する国際科学委員会

このところ、忙しくて更新が滞りがちである。あれこれの締め切りが重なっていて、休憩時間も惜しい状況。とはいえ、映画の日の日曜日には映画を見に出かけたし、新キャンパスに出かけてミズオオバコやミズワラビの写真を撮ったりもした。映画の感想は、電車…

笑み筋体操

今日は、グリーンヘルパー養成講座講師をつとめるため、これから大分に向かう。 日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」のページで、「笑いの不思議 〜人はなぜ笑う?〜」というプログラムを見つけた。筑波大学で8月1日に実施されたようだ。 プログ…

安倍新内閣の教育・科学政策

つくばでの日本遺伝学会大会を終えて、東京に向かうところ。午後は学術会議の分科会に出る。 昨夜はホテルの部屋で、安倍新総理記者会見のTV生中継を見た。子どもたちが「学力と規範」を身につけられるように、公教育を再生するという方針を力説しているの…

論文捏造をどうやって防ぐか?

阪大教授の論文捏造問題は、共著者の助手の自殺という最悪の事態に発展した。痛ましい。助手の方のご冥福を、心から祈るものである。 昨日、阪大の調査報告書がまとまり、ウェブで公表され、捏造であることが公式に認定されたそうだ。大隈典子さんの「仙台通…

走る大蛇の夢

このところ、急ぎの仕事に追われて、更新が途絶えてしまった。 昨夜から、遺伝学会大会に参加するために、つくばに来ている。 昨夜は、とても変な夢を見た。疲れがたまると、怖い夢を見ることがしばしばあるが、昨夜の夢は、怖くなかった。とても不思議な夢…

久しぶりの青空・ミズオオバコ・ミズワラビ

台風が過ぎたあとも、小雨や曇りの日が続いていた。今日はすっかり晴れ上がり、久しぶりに気持ちの良い天気である。すっかり涼しくなった。秋の新キャンパスに出かけてみたいが、今日も東京に発つ便を待つところである。 新キャンパスといえば、1週間ほど前…

アニメ「死者の書」

日本には、「宮崎アニメ」とは異なる、もうひとつのアニメーションの伝統がある。「川本アニメ」、すなわち川本喜八郎監督の人形アニメである。NHK人形アニメ「三国志」を見て、人形アニメの面白さを知った人は、かなりいることと思う。しかし、「宮崎アニメ…

ジャノメチョウとウラギンヒョウモンの比較

九大生物学科の野外実習では、8日間の実習のあとに、2日間の日程をとってデータをまとめ、ポスター発表をする。今日はその発表会だった。グループに分かれてデータをとったのは3日間だけなので、得られたデータは限られたものではあるが、それでも毎年新…

教育研究等活動状況計画書

今朝から、「教育研究等活動状況計画書」の続きを書いた。ようやく書き上げたら、もう3時だ。この仕事にあまり時間を割くべきではないと頭ではわかっているのだが、いい加減に書けない性格が災いして、半日以上もかけてしまった。 最後の「管理運営」のとこ…

教員業績評価(試行)に係るWeb入力システム

わが九州大学では、「教員業績評価(試行)に係るWeb入力システム」なるものが導入され、7月24日から運用が開始された。このシステムを使って、8月末までに、「教育研究等活動状況計画書」のフォームに必要事項を入力し、ハードコピーを提出せよというお達し…

ハイスカズンバとジブリ

「ハイスカズンバ」・・・懐かしい響きですが,どれくらいの人がご存知なのでしょうか、と「高知在住」さんからコメントをいただいた。もしや、大学時代の後輩のI君ではないかと想像してみる。 「ハイスカズンバ」については、研究室の学生から、「ネットで…

実習から戻り一夜明けて

昨日は、朝5時半すぎに起きて、温泉で一風呂あびてから、元気系の学生と韓国岳登山。6時05分に登山口を歩き始め、登頂したのは7時04分。目標とした1時間を若干下回った。 西斜面は晴れ渡り、東斜面には雲がひろがっているという絶妙な状況だった。火口内は、…

キャンプファイア

野外実習最終日の夜、キャンプファイアから戻ったところ。 今夜は実習期間を通じて、一番雲が少なかった。しかも満月。絶好のキャンプファイア日和である。 昨年・一昨年は、台風に襲撃され、キャンプファイアはできなかった。3年ぶりに学生たちと、焚き火を…

隔離機構の進化(1)

日本進化学会大会メモの続き。8月29日の公開シンポジウム“Evolution of Biosystems”で“Genomics and Speciation”と題して講演したCI Wuさんは、ショウジョウバエの種間雑種においてオス不妊性をひきおこす遺伝子Odysseusを単離した業績で有名である。以前、…

病気・共食い・人類史

「感染症の流行がネアンデルタール人の絶滅を促進したのではないか」「カーニバリズムが感染症を流行しやすくしたのではないか」というアイデアについて、先行研究がないかどうか調べてみた。グーグル・スカラーで検索したところ、サイエンス誌に掲載された…

ネアンデルタール人はなぜ滅んだか?

日本進化学会大会には、さまざまな分野の最先端の研究に接することができるという、他の学会にはない魅力がある。 大会期間中は、ホテルに戻るのが毎晩0時過ぎだったので、日記を書く余裕がなかった。印象に残った話を、忘れないうちに、書き留めておきたい…

進化学会「科研費・ポスドク」ワークショップへの反響

日本進化学会大会から昨夜もどり、今日は公用車を運転して、宮崎県えびの高原に来た。今日から8日まで、生物学科の野外実習である。進化学会2日目に開催した、「科研費・ポスドク」ワークショップには、私の予想をこえてたくさんの方が参加してくださった。5…

進化学会講演準備完了

明日から国立オリンピック記念青少年総合センターで開催される、日本進化学会大会2006では、3つの講演を引き受けている。昨日から準備を始め、何とかパワーポイントの準備を終えた。 講演は、以下の3つ。 ワークショップ「進化学の教育と研究を考える〜研…

オアハカ紀行

息をするように日記を書くMさん。やっぱり書いてたのね。 Another Oaxaca Journal(12-20 August 2006) とりあえず、リンクを張っておいて、読むのはまた今度。 さて、進化学会の準備をしなくっちゃ。

「ダーウィンの足跡を訪ねて」書評へのリンク

しし丸先生の教え shorebird 進化心理学中心の書評など ふっと思って 烏有亭日乗 日日雑記 日々平安録 寿限無の読書録 shorebirdさんの書評のあとに、こう書かれていた。 文一総合出版は一時ダーウィン著作集の構想を打ち出したが,わずか3巻がでたのみで,…

ダーウィンの足跡を訪ねて

ダーウィンの足跡を訪ねて 長谷川眞理子 集英社新書ヴィジュアル版 ISBN:4087203557 本文がわずか196ページの新書であるが、とても贅沢な本である。 何よりも、エッセイとして面白い。そのテーマは、旅行であり、歴史であり、そして人物である。しかも、ガラ…

私のスケジュール確認は個人サイトで

私はスケジュール表をウェブサイトで公表し、会議の日程調整においてダブルブッキングが生じないようにしている。 私のウェブサイトには、公式サイトと個人サイトがあり、スケジュール表だけは両方で更新できるようにしている。どちらかのサイトが使えなくな…

モニタリングサイト1000

地球環境の変化と言えば、地球温暖化がとりあげられることが多い。もちろん、地球温暖化は、重要な問題である。しかし、私たちの身の回りでは、地球温暖化よりももっと激しい速度で、環境が変化している。 19世紀後半から現在までの地球規模での平均気温の増…

「自然再生展」構想

週末の「自然再生ハンドブック」検討合宿は、無事終了。 「自然再生事業指針案」を検討した1年半前の合宿と同様、合宿参加者の「熱意と経験値と冷静さ」はすばらしかった。 まず私から、第3章「自然再生事業指針の運用例」のサンプル原稿(「対象」「基本認…

アニメ「ゲド戦記」:最後の評価

3回目を見てきた。 私のこの作品への評価はほぼ固まっているが(1回目の感想、2回目の感想)、いくつか確認したいことがあった。ひとつは、クモを闇に返すときのテルーの表情と口調。もうひとつは、アレンが国に帰る決意を語るときの表情と口調。いずれも…

偶然の再会

きわめて起きそうにない出来事でも、確率がゼロでない限り、起きることはある。今朝は、そんな思いを強くした。 上野の忍ばずの池のほとりを、東大に向かって歩いていたら、屋久島の知人にうり二つの人物が、むこうから歩いてくる。屋久島の山に分け入って、…