2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中国製ギョーザ中毒事件

昨夜、夕食から戻り、ニュースを見て驚いた。中国製ギョーザを食べた千葉・兵庫の3家族が食中毒をおこし、原因となったギョーザと包装から有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出されたという。 私は九大生協理事長という立場にあるので、すぐに専務にメールを…

現代アメリカを知るための2冊

アメリカ合衆国はおそらく、歴史的な転機を迎えている。アメリカ合衆国が今後どのような変化をとげるかによって、日本をふくむ世界の歴史が変わるだろう。そのアメリカ合衆国の現状を知るうえで、次の2冊は必読文献だと思う。 堤未果「ルポ 貧困大国アメリ…

試験三昧

授業は終わったものの、試験が残っていた。昨日と今日で、3科目の試験をした。3科目の問題を作るのも大変だが、3科目の採点をするのも大変だ。 とりあえず、「生態学II」を片付けた。予想以上に出来が悪い。とくに、寿命の進化に関する次の問題の出来が悪い…

オオムギの進化を決めた遺伝子

折りしも、二条オオムギから六条オオムギへの形態変化を決めた遺伝子とその配列変化が特定された。農業生物資源研究所のプレスリリースで詳しく紹介されている。興味のある方は、http://www.nias.affrc.go.jp/pressrelease/20070117/reference.htmlへ。

ハーフェズ ペルシャの詩

昨日、午前中から上京して、恵比寿の写美ホールで見てきた。 まず、月並みな感想を3つあげる。 1 映像も言葉も、美しい。これはまぎれもなく、「映像詩」である。 2 難しい。イスラム文化の背景を知らなければ理解できないことが多い。 3 麻生久美子の出…

岩槻さんの文化功労者顕彰祝賀会

朝9時25分の便で上京し、帝国ホテル東京で開催された恩師(岩槻邦男さん)の文化功労者顕彰祝賀会に出席した。とても懐かしい多くの方々に再開し、楽しいひとときを過ごすことができた。インドネシアからはDさん、韓国からはIさんが出席されていて、旧交を暖…

人類集団には有害遺伝子が蓄積しているか?

ついに、授業終了。週3−4回の授業、しかも2つははじめて担当する科目の授業をこなすという「苦行」が終わった。今日は、焼肉を食べて自分で慰労会をした。Mくん、Yさんがつきあってくれた。 今日の「生態学II」最終回では、前回の授業で書いてもらった質…

人間の繁殖生態に関する解説サイト

授業の準備中に、"Sexual attraction and human reproduction"というサイトを見つけた。Plymouth大学心理学部のSALMON(Study And Learning Materials ON-line)というページ。セミナーで読む文献(下記)に関する簡単な解説がある。「教育的」な写真や図が掲…

総研大に新しい風

明日の授業の準備のために、「ハダカデバネズミ」の写真をネット上で探していて、shooesの日記さんが総研大に就職されたことを知った。心強いことだ。ご活躍を期待したい。 もっとも、「年俸制で任期は1年。審査の上、再任可能。最長で平成22年3月31日…

猫ちぐら

友人が、「猫ちぐら」を入手したと喜んでいたが、どんなものかよく知らなかった。今日、その正体がわかった。 新潟県関川村の名産品・伝統民芸品「猫ちぐら」 とは、「コシヒカリ(こしひかり)のワラを100%使用した猫のおうち」のことだった。 すばらしい…

植物の科名(Family name)は複数形

先日のブログで、"Thismiaceae is"と書いてもいいような主張をしてしまいましたが、nagaさんから国際植物命名規約にも科名の形式についての定義が書かれているというご指摘をいただきました。 第18.1条 科名は名詞として用いられる複数形の形容詞である。 国…

断蟲亭日常さん来訪

博物館の助教に着任されたMさんが挨拶に見えた。お名前をネットで検索してみたら、なんだ、断蟲亭日乗常さんではありませんか。 九大は虫屋の人材が充実してきました。心強いことです。活躍を期待しています。

アース

美しい。月並みな表現だが、この映像に対しては、他の言葉が見つからない。ただ、ただ、美しい。 この美しさを作り出しているのは、水と、光と、そしてそれらに支えられた生命。 とくに、水の美しさは、この映画の白眉だ。描かれているのは、決して透き通っ…

世界が身近な時代

一時限目で、「生態学I」の最後の授業を終えた。間髪を入れずに、明日の「集団生物学」の準備を始めたが、この授業も明日で最終回である。 「生態学I」の授業では、最後に、九大・生態学関連分野の卒業生が世界各地で活躍していることを示す世界地図をスライ…

Familyは単数か複数か?

※以下の記事には誤りがありました。18日の訂正記事:「植物の科名(Family name)は複数形」をご覧ください。 ヤクノヒナホシの論文改稿を終えて、共著者に改訂原稿と「審査員のコメントへの対応」を説明した文書を送った。平日は授業に追われ、結局週末にな…

動物の群れの呼び方

英語では、動物の群れに対する表現が実に多様だ。おそらく、狩猟採集生活の時代には、このような表現の多様性が重要だったのだろう。 ライオンの群れはプライド、ゴリラの群れはバンド、キリンの群れはタワー、このくらいは知っていた。 さきほど、偶然に、 …

ハプスブルク家のアゴ

明日の「集団生物学」の授業の準備を完了。ノートパソコンにファイルをコピーし、問題なく作動するところまで確認した。前日にここまでやっておかないと、当日にはいろいろとトラブルが起きかねない。 週3回授業の苦行も、あと少し。「集団生物学」は、明日…

生態学会福岡大会ウェブ版要旨集公開

日本生態学会福岡大会の要旨登録が5時に締め切られ、ウェブ版の要旨集が公開された。。 15件のシンポジウム、20件の企画集会、238件の口頭発表、931件のポスター発表の要旨が収録されている。ただし、未着の43件は、白紙となっているはずだ。 要旨登録に間に…

あと10分

T大学では、このタイミングでサーバーが停止したようだ。 「4時ころになって始めると、とたんにパソコンがフリーズしてあわてたりする」と書いたとおりの事態が、やっぱり起きてしまった。無事に登録が済むことを祈ろう。

アンチ・トップ・ダウンと講演要旨登録のカウントダウン

日本生態学会ウェブサイトに、「新会長より」という挨拶を載せた。 基本方針を簡潔に言えば、多様性の尊重とボトムアップということである。世にはやりの「トップダウン」というやり方は、採用しない。 また、会長が替わったからといって、すぐに何かを変え…

授業再開

今日も0時をまわってしまった。 年末以来、今日の3時ころまで、関連論文を読みながら、論文原稿を改訂するという至福の時を過ごした。本当はもうすこし早めにこの仕事を切り上げて、諸事に対応する予定だったのだが、原稿改訂に集中する毎日を続けているう…

慶びと喜び

謹んで新年のお慶びを申し上げます。 という新年のあいさつ文では、「喜び」ではなく、「慶び」という漢字を使う。「喜び」と「慶び」はどう違うのだろう。 こういう時、昔なら、広辞苑や百科事典を使うのだが、今ではネットが利用できる。便利になったもの…