2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Cam Webb来る!

明日の授業の準備を終えて帰ろうとしたところで、Cam Webbからのメールが届いた。日本生態学会福岡大会での群集系統学シンポで講演してくれるように依頼していたのだが、返事が遅くて気を揉んでいた。やはり、しばらくフィールドに出ていたそうだ。 返事はも…

ヒナノボンボリ属の新種確認

昨年10月8日のYOCAの会で、屋久島在住のYさんに見せていただいた写真から、屋久島にホシザキシャクジョウに似た植物があることがわかった(→昨年10月8日のブログ)。その植物を確認するために、10月4日に屋久島に出かけたのだが、このときは確認できなかった…

岩槻邦男さんが文化功労者に

台風情報を見るためにテレビをつけたところ、恩師の岩槻邦男さんが文化功労者に選ばれたというニュースが目に飛び込んだ。小石川植物園の温室で撮影された映像とともに、仲間と一緒に喜びたいという趣旨の岩槻さんらしいコメントが放映された。 恩師なので、…

植物耐病性遺伝子が生殖隔離に関与

ゲノムコンフリクトによる種分化の可能性について勉強したことがある人なら、このタイトルにピンとくるかもしれない。 植物耐病性遺伝子(いわゆるR遺伝子)は、病原体の感染力遺伝子(歴史的事情から英語ではavirulent geneと呼ばれる)に由来する淘汰を受…

ひさしぶりの休息に「ヘアスプレー」

つくばで開催された外来生物の国際シンポで、総合討論のコメンター役を何とかこなし、今朝8時に羽田を発って福岡に戻った。3時限目の集団生物学の授業を終えると、どっと疲れが出た。何しろ、1日にパリから戻って以後、週4日の授業と週末の出張をこなしな…

ヒトはチンパンジーより適応しているか?

「集団生物学」第2回・第3回の講義で使ったパワーポイントファイルをウェブサイトに掲載した。サイトは、こちら。 今日の「集団生物学」第3回の講義では、前回のレポートの悪い例、良い例をパワーポイントスライドで紹介して、レポートの書き方の注意点を学…

さらば哲学の道?

九大公報53号の座談会に毎日新聞の元村さんが登場されている。その元村さん、次のように、なかなか良いことをおっしゃている。 人類が恩恵を受けられる知の財産を生み出す作業は時間と雰囲気が必要です。ゆっくりと考える、ぼんやりと寝転ぶ、何となく散布す…

授業三昧

今日は、1時限目と5時限目に「生態学I」と「生物学通論」の講義をこなした。「生態学I」では、前夜に準備したパワーポイントファイルをノートPCに移して映写確認をしておかなかったため、間違ったファイルを講義室に持って行ってしまい、部屋にファイルをと…

聖徳太子より千手観音になりたい

・・・などと思う日々。 今日から始まった「生態学II」の授業では、最後に10分の「ふりかえり」の時間をとって、(1)関心を持った講義内容の要約、(2)質問、(3)要望、をA4の用紙に書いてもらった。講義の速度・方法・内容は概ね好評。速度に関しては…

首をかけた戦い:キリンのオス間闘争の映像

明日から、P&Pの研究成果概要(別紙3)とGCOEの拠点組織表の授業が始まる。例年はK助教授の担当だが、昨年私がサバティカルをとり、授業をしなかったので、今年は私が生態学IIも担当する。 Evolutionary Analysisの第9章、Studying Adaptation: Evol…

マニラ市街戦の証言

3日連続深夜帰宅、午前3時就寝という不摂生の後に上京し、会議と打ち合わせをこなしたあと、昨夜は都内のホテルにチェックインし、9時ころには寝てしまった。 夜中にトイレに行く時に、点灯する代わりにテレビの電源を入れたところ、 NHKハイビジョン特集「…

レッドリスト:掲載の2.9%に誤記 環境省が陳謝

という記事が、毎日新聞に出た。下記のサイトでまだ見れる。 http://mainichi.jp/select/science/news/20071006k0000m040124000c.html 朝日新聞は、 絶滅野生生物の「レッドリスト」、138カ所に誤り と報じている。こちらの記事は、下記のサイトでまだ見…

おめでとう、ジョージナ!

金曜日は、朝に屋久島を発って福岡に戻り、背広に着替えて上京し、英国大使館へ。コスモス国際賞を受賞されたジョージナ・メイスさんに会って、おめでとうを言った。 彼女とは、IUCNレッドリストカテゴリー改訂のワークショップで、長い議論をした仲である。…

日本生態学会福岡大会シンポジウム「群集生態学への系統学的アプローチ」

日本生態学会福岡大会で企画されている、生態学会大会シンポジウムの概要が、下記のサイトに掲載されている。 http://www.esj.ne.jp/meeting/55/sympo/ しかし、私が企画をしている「群集生態学への系統学的アプローチ」だけは、概要が掲載されていない。そ…

週3回の授業スタート

月曜夜にパリから戻り、火曜日は「生態学I」と「生物学通論」、水曜日(今日)は「集団生物学」の講義をこなした。 3つの異なる講義を同時平行で行うのは初めての体験だ。混乱しないように、メモをしておこう。 「生態学I」は一年生向けの専門科目(理学部…

テット・デ・ヴォー(Tete de Veau)

言わずと知れた、仔牛の頭料理。食べましたよ。 よく煮込んであって、とても美味でした。しかし、鼻の穴だけは隠しようがありません。 デジカメで写真にとって、bioGENESIS科学委員のメンバーに回覧したら、えらくウケマシタ。

Contemporary Evolutionに関するFunctional Ecologyの特集号

今回のbioGENESIS科学委員会から、Andrew Hendryが新メンバーとして加わった。「人間が変え続けている環境の下での適応的進化」というテーマをカバーしてくれる人材としては、余人をもって代えがたいと思う。実際、bioGENESIS科学委員会では、積極的に発言し…

パリ紀行(2)

ルーブル美術館に入館して、絵や彫刻を見た。たっぷりあると覚悟はしていたが、量・質ともに、予想をはるかにうわまわる規模であり、足はすっかり棒になってしまった。途中でソファーにかけて休憩しないと、とても体が持たない。ルーブル、おそるべし。 建物…

パリ紀行(1)

DIVERSITASの新コアプロジェクト、bioGENESISの科学委員会(9月28-29日)は、無事終了。パリ到着の翌日から、2日間、朝から夜まで英語で会議。2日目の夜には、さすがにへとへとになった。夕食が始まったのは10時ころから。私が同席したメンバーの間では、コ…

無事帰国

3泊4日のパリ出張から無事帰国した。いま、成田空港の国内線乗り継ぎロビーのサクララウンジで、ひさしぶりにネットにアクセスしたところ。19時55分発の便で福岡に戻り、今日はそのまま帰宅する予定。 明日は、8時40分から「生態学I」の授業。そのあと、フロ…