2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

SAYURIと日中関係

もうすぐ1年が終わる。今年は、明治維新・敗戦に続く、日本近代の第3の変曲点として、後に振り返られるようになるかもしれない。しかし、まだ時代は激動のさなかにある。評価を定めるには、あと数年の時間が必要だろう。 レコード大賞番組に韓国のスターが登…

日本生態学会新潟大会での講演

日本生態学会新潟大会では、大規模長期研究専門委員会が企画するフォーラム「大規模研究プロジェクト: 傾向と対策」で講演する。プログラムは以下のとおり。 環境研究で研究費をとるための豆知識(鷲谷 いづみ・東京大学) 長期生態学研究ネットワークの重…

Google Earthで世界旅行

ウォー、これはすごい、ウォオー、ウォオオオー! 昨日は、人気のない研究室で思わず歓声をあげてしまった。 Tさんのウェブサイトで、「はまってしまった」と書かれていたので、気分転換にダウンロードしてみたが、これはすごい。 Wikipediaの解説には、Goog…

クリスマス

日本は、国をあげてのクリスマス。昨夜の天神は、カップルであふれていた。あちこちにクリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングが流れていた。もう、クリスマス一色だ。 ブログでも、いろいろな人がクリスマスについて書いている。多くは、浮かれムードだ…

師走

終電の時刻まで8分しかないことに気づき、学生に、「もう帰るぞ、明日早く来る」と言い残して、駅に向かって走った。何とか間に合い、地下鉄の終電車の中で書いている。 「夏休み」のオーストラリアと違って、日本のクリスマスは、師走の只中なのだと実感す…

第3期「科学技術基本計画」に対する毎日新聞社説への疑問

今日の毎日新聞朝刊の社説では、「国民を元気づける目標を」と題して、第3期「科学技術基本計画」に対する論評を載せている。その趣旨はこうだ。 国民が知りたいのは、科学技術政策がどのような研究開発や成果をめざしているかだろう。ところが計画原案をみ…

「蔵人」と「龍」

大阪大学集中講義を無事終えて自宅に戻り、風呂をあびたところ。 出張中に、ひさしぶりにビッグコミックオリジナルを手にとってみると、巻頭には、尾瀬あきらの新連載が掲載されていた。タイトルは「蔵人」。「夏子の酒」に続く、酒づくりをテーマにした漫画…

集中講義の準備

明日から2日間、大阪大学で集中講義を担当する。6こま分のパワーポイントファイルを作成し、タクシーで帰宅するところ。 学部向けの講義なので、初歩からやさしく教える必要がある。しかし、いわゆる教科書的な講義であれば、私でなくてもできる。集中講義…

待望のスゲ図鑑出版!

昨夜は、西新橋の環境情報普及センターで、生物多様性普及のために環境省が出す冊子について最後のコメントをしたあと、文一総合出版の地下室(通称「座敷牢」)で、『世界遺産をシカが食う』の再校正をチェック。この作業は拷問だった。というのは、校正刷…

科学技術振興調整費新プログラムの資料

科学技術振興調整費のウェブサイトをチェックしたところ、「平成18年度科学技術振興調整費説明会のご案内」のページに、公募内容についての資料のダウンロードサイトがあることを知った。先日の説明会で使われたパワーポイントファイルがダウンロードできる…

大掃除と忘年会

今日は研究室の大掃除と忘年会。毎年恒例の行事である。月末は何かと慌しいので、最近はやや早めに実施している。 今年は、助手時代以来、段ボールに詰めたままで持ち運んだ荷物を開封して、整理した。懐かしい物件が次々に出てきた。 京大生協食堂の食券。3…

科学技術予算削減は是か非か?

鹿児島空港で乗継便を待機中。 財務省は、これまで削減対象とされなかった科学技術予算についても、削減の対象として検討している。今夜のTBSラジオ「アクセス」のバトルトークは、この問題をとりあげるそうだ。 ウェブ上で意見の受付が始まっており、こ…

屋久島まるごと保全協会設立

昨夜、7時から9時すぎまで、「屋久島まるごと保全協会」設立総会が開催された。 「まるごと」の意味や、会の目的については、会則の第一章「総則」に次のように記されている。 第一条:本会は、屋久島まるごと保全協会(Yakushima Overall Conserving Associ…

女性研究者支援モデルプラン(続)

「寄生虫ひとりがたり」さんからトラックバックをいただいた(id:m-urabe/20051208)。 「出産・育児に対する支援」でことは足りるのであろうか。 何か支援システムを作って補助金をもらい、それなのに女性研究員の採用が一向に増えないという研究組織があっ…

女性研究者支援モデルプラン

もうひとつ、朗報がある。科学技術振興調整費の新プログラムの2番目は、「大学や公的研究機関を対象として女性研究者が研究と出産・育児を両立するための支援を行なう仕組みを構築するモデルとなるすぐれた取組を支援する」というもの。 やはり、各大学から…

テニュア・トラック制の導入

昨日は、科学技術振興調整費の説明会に出席した。文部科学省科学技術振興調整費室の責任者から、平成18年度に導入される新しいプログラムについての説明があった。 新プログラムの筆頭は、「若手研究者の自立的環境整備促進」。今回の施策は、きわめて有効だ…

植物の事典

今日は、早起きして出勤した。終電近くまで仕事をする生活から、早寝早起き型の生活に切り替えたほうが良いことはわかっているのだが、なかなか実行できない。決意が足りないのだろう。 岡崎生物学コンファレンス「絶滅の生物学」のアレンジは大詰め。登録用…

心はどのように遺伝するか

「生態学I」の授業が終わったところ。授業のあとは、1週間でもっともハッピーな気持ちになれる。それほど私にとって、授業はプレッシャーになっている。嫌いではないが、ちゃんと用意しないと気がすまない。しかし、時間は限られている。ちゃんと用意しても…

黄土高原生態文化回復プロジェクト

行き着けの定食店で夕食を食べているとき、中国吉林省で13日に起きた化学工場爆発により流れ出したニトロベンゼンが、約400キロ下流のハルピン市に流れこみ、上水道給水が停止され市民生活が大混乱に陥ったという映像が流れていた(→関連記事)。ニトロベン…

科学者は利害関係の調整の場でどのように振舞うべきか?

週末は、JST異分野交流ワークショップ「生態学と経済学の融合」に出席した。とても刺激に富む集まりで、楽しく1日半を過ごした。帰路に報告記事を書きはじめたが、完成できないまま、ウィークデイの喧騒に身をやつしている。私が参加しなかった最終日(月曜…