2007-01-01から1年間の記事一覧

論文原稿へのコメント

Y君の論文原稿に対するコメントを書いた。非常に結論がはっきりした論文なので、よく準備して投稿すれば、かなり良い雑誌に掲載可能ではないかと思う。ただし、ゲノムコンフリクトを介した進化に関する理論的論文を読み込んだうえで、考察を書かねばらない。…

モニタリングサイト1000里地調査サイトの公募始まる

全国1000地点で100年後までの環境の変化をモニタリングしようという環境省のプロジェクト「モニタリングサイト1000」の里地調査サイトの一般公募が開始された。 先日の会議で、早く情報をオープンにしてほしいと私が発言したばっかりに、関係者の方が何とし…

ルールを守ることの大切さ

日本生態学会福岡大会(2008 年3 月14 日〜3 月17 日)が2ヶ月半後に迫ってきた。プログラムがウェブで公表されたのは上記でお知らせしたとおり。新年8日には、講演要旨が締め切られる。5時きっかりにウェブ受付窓口が閉じる。その以後の受付は、いっさいで…

日本生態学会福岡大会プログラム公表

日本生態学会福岡大会プログラムが大会公式ページで公表されました。関係者のみなさま、ほんとうにご苦労さまでした。 これから出かけるところなので、とりあえずアナウンスまで。

生態学会福岡大会への展示・広告依頼

今日は、懸案になっていた表記の仕事にようやく着手した。もっと早く依頼を出すつもりだったが、週3-4回の授業をかかえている間は時間がとれず、とうとう年末になってしまった。 こんな仕事までかかえこまずに、誰かに頼めば良いじゃないかと言われそうであ…

モニタリングサイト1000推進検討会

昨年の8月22日のブログで、モニタリングサイト1000について、「環境省生物多様性センターのウェブサイトで、モニタリングサイトの一覧とその連絡先を公表してほしいものだ」と書いた。「私のところに相談に来ていただく必要はないが(というより、他の仕事で…

五大陸制覇

昨日で今年の授業が終わり、ほっと一息ついている。まだ一月の授業が残っているが、とりあえずこれからの年末年始は、授業のことは忘れて、山積している仕事を片付けよう。 一昨日は、研究室の大掃除のあと、忘年会だった。毎年、忘年会では研究室の10大ニ…

ほげる・ほがす・ほげた見方

「A page of hoge」に「ほげる」という熊本方言があることが紹介されているが、この言葉は、福岡でも長崎でも使われる。ネットで検索したところ、宮崎や鹿児島でも使われているようだ。 「ほげる」とは「開いている」という意味で、穴に対してだけ使う。 「…

ララホエ ララホゲ ホゲボーエ

別に、気がふれたわけではありません。 昨夜、愚痴っぽいことを書いたら、JSTの仕事を私にたのんだTさんから、無理をしないようにというありがたいメールをいただきました。ほんとに、ありがたいことです。最近は、新しい仕事を引き受けてもこなしきれない現…

明日の準備は今日のうちに

明日の「集団生物学」の講義準備完了。パワーポイントファイルをノートPCにコピーし、ちゃんと作動することを確認した。ここまでやっておかないと、講義の直前にあわてることになりかねない。 本当は、このように何事も余裕をもって準備を完了したい性格のは…

アトラス・オブ・ヒューマン・ジャーニー:ヒトの移住史を描いた地図

一時限目の「生態学I」を終えてすぐ、明日の「集団生物学」の講義の準備を始めた。 明日からテキスト(保全生態学入門)の第6章に入る。医学部生中心のクラスなので、種内変異の説明にはヒトのデータを使いたいとかねてから考えていた。そこで、約20万年前に…

MHCによる配偶者選択

今日は日曜日だが、明日の「生態学II」の授業の準備をしている。結局、ほぼ一日を費やしてしまった。 明日は、教科書(Evolutionary Analysis)の第12章「老化と生活史形質」を終えて、第11章「血縁淘汰と社会行動」に入る予定。「生態学I」で学んだ適応戦略…

イタドリ料理の和風・洋風

イタドリの若葉は、酸味を少し我慢すれば、生でも食べられる。さらしてゆがけば、食感もよく、結構おいしい食材である。 若芽については、「我が家のイタドリ料理法」というサイトに、調理法が写真入りで解説されている。 欧米のみなさん、そんなにイタドリ…

英国のイタドリ駆除会社

日本に帰化したセイタカアワダチソウは、それなりに厄介者ではあるが、英国に帰化したイタドリの比ではないようだ。 明日の授業で、海外に帰化したイタドリの話題を紹介しようと思いつき、海外のウェブサイトを検索して、情報を集めてみた。すると、「イタド…

雪を作るバクテリア

スキー場で人工雪を作るには、Snomaxという粉末を空中散布する。水滴が凍って雪になるには、通常はー7度以下の低温が必要だが、このSnomaxを散布すると、−3度で雪が降る。Snomaxが氷核となって、凍結温度を上昇させるのである。 このSnomaxは、実はPseudomo…

植物と植物病原菌の共進化に関するレビュー

週末は、調査の予定をキャンセルして、植物と植物病原菌の共進化に関する総説原稿の準備にいそしんだ。 3月出版予定の本で、入稿原稿が完成していないのは私だけになったらしい。いよいよ待ったなしの状態。最近、こんなのばっかし。当分は、新しい仕事は引…

祝100万

このブログの訪問者数が100万をこえた。いちおう、記録として、書き留めておこう。 ブログの管理ページを見ると、訪問者がどんなキーワードで検索して、このブログにたどりついたかがわかる。実にさまざまだ。 今日の訪問者から、いくつか「傑作」をメモ…

John Wiens来る!

来年3月の日本生態学会大会で、「群集生態学への系統学的アプローチ」というシンポジウムを企画していることは何度か書いた。このシンポに招待したCraig Moritzからちっとも返事が来ない。タイトルの締め切りも近いので、大御所を呼ぶのはあきらめて、John W…

ヤクノヒナホシ

10月28日のブログで紹介した、ヒナノボンボリ属の新種には、ヤクノヒナホシ(屋久の雛星)という名前をつけた。 先週後半に、研究プロジェクトの現地報告会のために屋久島を訪問したところ、発見者Yさんの友人のNさんから取材を受け、あれよあれよという間に…

やっちゃった

やらないように気をつけていたのに、とうとうやっちゃった。もうしわけない失敗をしました。さすがに動揺しました。 引き受けている仕事が多すぎるんです。仕事を減らさなければ、かえって無責任なことをしてしまいますね。 日曜日の夜遅くまで、月曜朝一番…

屋久島研究講座

昨夜の最終便で、鹿児島に来た。これから、8時35分発の便で屋久島に飛び、屋久島環境文化村センターホールで開催される屋久島研究講座(プロジェクトの現地報告会をかねた公開シンポジウム)で話をする。 今回の報告会のテーマは「ヤクシカ全島アンケートに…

シカに食われた南アルプスのお花畑

上記の原稿の続きを執筆中。日光植物園に勤務していたので、日光白根山のシラネアオイ群落がシカの摂食で消失した経緯はよく知っている。千株をこえるかつての大群落を知っているものには、いまの弥陀が池は見るにしのびない。南アルプスのお花畑でもシカの…

白山スーパー林道で発見されたおそらく中国産のキクタニギク

先日、福井総合植物園の講演会で、中田さんに伺った話を思い出して、検索をかけてみた。石川県の本多郁夫さんがホームページで詳しく報告されている → コチラ。いま書いている、「生物多様性・生態系保全において自然公園が果たすべき役割」という原稿で、言…

新キャンパスでのイベント2つ

今日は、九大伊都キャンパス生物多様性保全ゾーンを利用して開かれた2つのイベントに、講師としてかけもちで参加した。第2回「身近な自然を見つめる目」調査学習会と第8回どんぐりの森をつくろうの2つである。 「身近な自然を見つめる目」調査学習会では、…

夢の大切さ

ひさしぶりに青臭いことを書いてみようという気持ちになった。それは、夢についてである。 昨夜は遅くまで、「環境分野の技術力国際比較」という仕事に時間を割いていた。執筆担当者の草稿を読んで、「日本が強いところ、弱いところをもっと具体的に」などと…

第三のツリフネソウ?

週末に講演に出かけた福井総合植物園内の湿地で、変わったツリフネソウを見かけた。花の写真を撮っておいたので、ツリフネソウ・ワタラセツリフネソウと比較してみた。ツリフネソウ・ワタラセツリフネソウの違いは、主に側弁(小花弁)の形である。ところが、…

養老院より大学院

久しぶりに、11時前に明日の授業の準備が終わった。10月1日にパリから帰国して以後、週4回の授業+2つの事後評価+科研費+度重なる出張で、苦しかった。2つの事後評価と科研費申請が終わり、授業が週3回に減り、かなり楽になった。とはいえ、依然として…

Cam Webb来る!

明日の授業の準備を終えて帰ろうとしたところで、Cam Webbからのメールが届いた。日本生態学会福岡大会での群集系統学シンポで講演してくれるように依頼していたのだが、返事が遅くて気を揉んでいた。やはり、しばらくフィールドに出ていたそうだ。 返事はも…

ヒナノボンボリ属の新種確認

昨年10月8日のYOCAの会で、屋久島在住のYさんに見せていただいた写真から、屋久島にホシザキシャクジョウに似た植物があることがわかった(→昨年10月8日のブログ)。その植物を確認するために、10月4日に屋久島に出かけたのだが、このときは確認できなかった…

岩槻邦男さんが文化功労者に

台風情報を見るためにテレビをつけたところ、恩師の岩槻邦男さんが文化功労者に選ばれたというニュースが目に飛び込んだ。小石川植物園の温室で撮影された映像とともに、仲間と一緒に喜びたいという趣旨の岩槻さんらしいコメントが放映された。 恩師なので、…