2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

中国からの輸入食品の安全性

数日前の毎日新聞朝刊の3面に、中国からの輸入食品の安全性に関する記事があり、厚生省の抜き取り検査で摘発される違反のうち3割が中国からの輸入食品だと報道されていた。 統計的な知識がない読者がこの記事を読めば、「3割」という数字に強い印象を受け…

花粉一粒でPCR

昨日は、キスゲプロジェクトの共同研究者のひとり、Sさんに研究室に来ていただいて、花粉一粒からDNA配列を決定する「技」の実習をしていただいた。私は学内の会議(環境WG)で報告をするため、実習に立ち会えなかったが、参加者の感想を聞くと、なかなかイ…

キスゲの花炒め(2)

今日も、キスゲの花がたくさんあったので、昼食用に料理をした。しかし、失敗。 昨日はほとんどキスゲの花だけを炒めたので(もやしをすこしだけ混ぜた)、味付けをかなり濃くした。今日は、たまねぎ、ニラを加え、さらにスクランブルエッグとかまぼこを加え…

キスゲの花炒め

昨日は、雨。雨の日でも、雨が小止みになると、アゲハチョウ類もスズメガ類も飛来する。しかし、花が濡れていると、花に訪問するのを嫌がるようだ。また、訪問しても、柱頭も濡れていると、受粉したかどうかの確認が困難になる。 昨年の反省から、今年はキス…

誼和会

九大理学部には、誼和会というスタッフの同窓会がある。今日は、その誼和会の懇親会がファカルティクラブで開かれた。 事前に申し込んでおいたのだが、今日から岐阜大のKさんチームが来福されるので、今朝参加をキャンセルした。しかし、Kさんチームとは今…

キスゲの夏、到来!

ここ数日は、原稿執筆に時間を割き、懸案を片付けた。 今日は、F君に論文の改訂稿を送り、環境監視報告書を事務局に送り、さきほど懸案の原稿をNさんとB1出版社に送った。ひさびさの午前帰宅だ。 明日から、Kさんチームが九大入りし、キスゲプロジェク…

聴き歩きフィールドガイド奄美

屋久島と比べると、奄美大島の生物相には際立った特徴がある。動物の種類が豊富なのだ。 先日は、オキナワキノボリトカゲを写真で紹介した。トカゲ類では他に、足がきわめて小さなバーバートカゲを見ることができた。 ヤモリの類では、ナキヤモリの別名があ…

戻りつつある奄美の森

シンポジウムの前後に日程をとって、20年ぶりに奄美の森を歩いた。 最初に奄美大島を訪問したのは、1987年のはずである。そのときの調査結果は、以下の和文論文にまとめられている。 清水善和・矢原徹一・杉村 乾(1988)奄美大島のシイ林における伐採後の…

奄美アサギマダラシンポで講演

昨日(7月5日)は、奄美大島龍郷町りゅうゆう館ホールで開催されたシンポジウム「旅するチョウ、アサギマダラから見た奄美」に招かれ、講演した。 どうして「アサギマダラ」のシンポジウムで私が話したかというと・・・話せば長くなる事情がいろいろあったの…

キクメハシリグモ続報

期待どおり、卒業生のB君から、連絡が届いた。 「九州で70年ぶりの発見」とありますが、実は昨年大分県の中津市でも発見されています。ですので正確には福岡県新記録という形になります。また千葉県の房総半島でも最近生息地が複数見つかっており、その分布…

九大伊都キャンパスでキクメハシリグモ発見ー九州で70年ぶりの確認

今日は、嬉しいニュースが届いた。 福岡グリーンヘルパーの会のメンバーで、クモに詳しいEさんから、以下のようなメールが届いたのである。 右の写真は、メールの添付書類でお送りいただいたものである。 キクメハシリグモ(キシダグモ科ハシリグモ属) Dolome…

英霊はなぜ仏様になれないのか

松岡正剛さんの千夜千冊に掲載される書評は、なかなか読み応えがあり、更新を楽しみにしている。単なる書評をこえて、あるテーマに関するレビューとしての厚みがある。また、松岡さん独自の視点が提示されているので、考えさせられることが多い。すでに千冊…