2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

12万年前の地層から出た「日本最古の石器」への疑問

日経新聞一面によれば、島根県の「砂原遺跡で12万年前ごろの日本最古とみられる旧石器20点」が見つかったそうだ。「日本最古の石器か 12万年前の地層で出土」の見出しで、写真入りで報道されていた。朝日新聞でも一面でこの発見を報じていた。 残念ながら、…

カンボジアの人口構成・30年史・日本の貢献

カンボジアで印象深かったのは、子どもや若者が多いことだ。カンボジア林野庁長官に、「子どもが多いですね」と申し上げたところ、「わが国の人口の半数は20才以下なのです」という説明があった。人口構成がそこまで偏っているとは予想していなかった。帰国…

蜘蛛の佃煮

カンボジアから今朝、無事帰国した。さすがにプノンペン以外ではインターネットにアクセスできなかったので、更新が滞った。 今回のカンボジア旅行で印象に残った経験のひとつは、蜘蛛の佃煮のフライを食べたこと。パリパリした食感と、佃煮の甘い味の組み合…

カンボジア初日

昨日は、ゴム庁長官・幹部、林野庁長官・幹部に対して、グローバルCOEプロジェクトに関してプレゼンテーションをした。林野庁長官からはとくに好意的な返答をいただき、夜は会食にお招きいただいた。カンボジアの方々は好意的で親切だと伺っていたが、権威を…

エンシュウツリフネ

今日は福岡県RDB見直し調査のため、ひさしぶりにフィールドに出かけた。ここ1週間、雨が降っていないため、林床はかなり乾いていた。写真のエンシュウツリフネは唇弁がうまく開いていない。これでもましな方で、唇弁が縮れている花がほとんどだった。 エンシ…

生物多様性モニタリング:衛星観測と地上観測をいかにつなぐか?

11日は朝8時すぎにえびの高原を発ち、11時すぎに九大に戻り、1時から「衛星観測と地上検証によるアジアの生態系・生物多様性モニタリング」という研究会を開いた。講演したのは以下の8名。 矢原徹一(九州大学理学研究院) 趣旨説明:アジアにおける生物多様…

健康的な野外実習、キリシマシャクジョウに再会

今日は、マルハナアバチ班の指導の担当をKさんに交代してもらい、アリ班を引率して、「白鳥の森」の原生林に出かけた。不動池(約1250m)から白鳥神社(約700m)までの北向き斜面には、かなり良好は原生林が残っている。標高の高いところではモミ・ツガの巨…

不健康な野外実習

霧島国立公園えびの高原内で、3年生を相手に野外実習中。4日から11日までの長丁場である。今年は天気にも恵まれ、順調にスケジュールを消化している。 野外実習では、通常は体を動かし、しっかり睡眠をとる。しかし、今年の実習には締め切りが迫った仕事をい…