2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日米セミナーの朝

日米セミナーに参加するため、コンフォートホテル関内に滞在中。 コンフォートホテルは、合衆国で何度か利用してよい印象を持った。ネットで、「横浜」「ホテル」を検索すると、コンフォートホテル関内のサイトが見つかり、無線ラン完備と書かれていたので、…

日本生態学会会長

日本生態学会の次々期(2008-09)会長に選出されたという連絡が、一昨日、届いた。げげげ・・・と絶句し、それから2日間、あれこれと考えた。 責任の思い仕事である。知人から、「おめでとう」というメールが届いたが、正直な感想として、「めでたい」とい…

生物多様性三昧の1週間

昼過ぎに延岡を発ち、福岡に車でもどったあと、日米セミナー用のポスターをかかえて羽田便に搭乗し、いまは横浜行きの京急車中である。いささか、忙しいぞ。 8日前の土曜日の長崎グリーンヘルパー養成講座に始まり、1週間で4つの講演をこなした。すべて生…

川のおそろしさ

河川生態学術研究会北川グループの研究報告会が無事終了した。 報告会の冒頭で、9月5-7日に延岡市内で撮影された、出水状況のビデオを見た。台風14号がもたらした記録的な量の雨により、延岡市に注ぐ3つの河川はいずれも堤防近くまで増水した。延岡市内では…

下柳よお前もか・・・

なんでもないです。もう寝ます。 ・・・・・ しかし、よく考えてみると、ロッテも嫌いじゃない。 今年は、知る人ぞ知る、「悪魔vs天使」20thアニバサリーである。 「スーパー・ボビー」とか、「聖投手シミズだよ〜ん」とかを、ヘッドキャラシールで出した…

少人数ゼミ・ブログ

少人数ゼミ「九大新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全」は、今年で5年目。今年は、ぜひとも、本をまとめたい。本のタイトル(予定)は、『森を動かす 九大新キャンパス生物多様性保全事業の挑戦』。 本の目次案は、以下のとおり。 第1章:森が動く…

がんばれGripBlog

泉あいさんの「GripBlog〜私がみた事実〜」を、新聞よりも楽しみに読んでいる. 「自民党主催メルマガ/ブロガー懇談会の報告②(会話ログ)」は、9月19日のブログでも紹介したが、先の総選挙の舞台裏を知るうえで、とても貴重な情報だった。 「憲法改正国民投…

特別土地保有税が森を減らす!

九大伊都キャンパス公開講座を終えて、研究室に向かうところ。 昨日の長崎グリーンヘルパー養成講座で、特別土地保有税についての質問を受けた。質問された受講生の方は、7年ほど前に、佐世保市の海に面した山林を購入された。開発せずに残したいというお考…

海外ポスドク

研究室のポスドク2名が、昨日、合衆国に向けて旅立った。これから2年間、アラスカ大学でポスドクとして研究を続ける。将来への不安もあることと思うが、良い成果をあげて、次のステップへと進んでほしいと願う。 私は後悔はしない主義だが、30台までに海外留…

高宮健一郎先生

「東工大の高宮先生が、研究旅行で東北にいらっしゃっている時に交通事故に遭われ、本日お亡くなりになったとのことです。」というメールを受けた。何ということだ。 光合成研究では重鎮のお一人で、まだまだこれから、多方面でご活躍されるはずだった。心か…

科学コミュニケーション

科学者と市民の間のコミュニケーションの担い手を育てようという教育プログラムが3つの大学(北大・早稲田大・東大)で開設されている。いずれも平成17年度科学技術振興調整費のサポートを受けてスタートした。科学技術振興調整費が支援する新興分野人材養…

少人数ゼミでブログを推奨

と書いたところで、終業のベルが鳴った。また、来週。 少人数ゼミの受講生には、瀬名ブログのやり方をまねるので、来週までにブログを開設するように指示した。 こちらも、講義ブログを新たに開設するほうが良いのかもしれない。しかし、私という人間は一人…

講義ブログの可能性

私の古巣の東大総合文化研究科で、「科学技術インタープリター養成プログラム」がスタートした。このコースで「科学技術ライティング実験実習I」を担当されるのは、パラサイトイブの瀬名さん。その瀬名さんが、講義ブログを開設されている。 この講義の第一…

科研費申請書完成

基盤研究(A):「蝶・ハナバチ媒花から蛾媒花への進化に関する実験的・分子生態学的研究」の申請書を完成させた。9月18日のブログで、冒頭部分を紹介したが、その時点からちょうど1ヶ月かけて、完成させたことになる。 「花生態学の『モデル生物』を開発…

授業スタート

屋久島から戻り、授業を開始。今週から「教官らしい」生活に復帰である。 昨日(月曜日午後)は、研究室のセミナー。今回は、修士論文作成に向けてのM2のセミナーだった。修士課程の単位ゼミをかねている。 昨日(火曜日1時限目)は、「生態学I」の講義。 …

発泡日本酒「恋ほたる」

少人数ゼミの実習の帰り道に、九州大吟醸を作っている地元の酒蔵、杉能舎に立ち寄って、新発売の「恋ほたる」を半ダース買ってきた。仕事が一段落したところで、研究室で飲んだ。瓶の中で発酵させ、発生する二酸化炭素を閉じ込めた発泡性の日本酒である。少…

イシガメの回帰能力

今日は秋晴れ。空はどこを見ても同じように青く、緑の木々とのコントラストが美しかった。気温は、暑からず、寒からず。こんな日に、少人数ゼミの実習で、新キャンパスの保全緑地を歩けたのは、幸運だった。 午前中は、5箇所の池で水生動物の調査。網ですく…

屋久島調査日程終了

今回の屋久島調査の全日程が無事終了した。主要な成果は3点ある。 第1に、30年前の林床植生データがある小花山試験地(1ヘクタール)の林床植生調査を終えることができた。ヤクシカの摂食圧増加の下で、林床植生がいかに変化したかを示す貴重なデータを得る…

屋久島まるごと保全協会発足

今夜は、「プロジェクトY現地世話人会」の方々と、これからの取り組み方についての打ち合わせ会を持った。「現地世話人会」はもはや、プロジェクトの世話人会から、ヤクシカ・屋久島の森・人間の関係を考え、対策についての合意形成を進め、行政に提言を行う…

シンポジウム「屋久島生態系の保全」アンケート集計結果

公開シンポジウム「屋久島生態系の保全〜希少植物とヤクシカの動態を中心として〜」は、106名の参加を得て、無事終了した。森林総合研究所チームが企画したシンポジウム「屋久島の森林の成り立ち〜ヤクスギとヤクタネゴヨウの森〜」とともに、財団法人屋…

新キャンパス生物多様性保全ゾーンで魚の無断放流

「環境創造舎の日々」によると、新キャンパス生物多様性保全ゾーン内の池で、放流が行われたらしい。伊都キャンパスと命名された新キャンパスでは、10月から工学部の約半分が移転し、授業が始まっている。移転する学生の中に、ブラックバスなどを放流して、…

めだか池と環境保全水田の異変

九大新キャンパス生物多様性保全ゾーンには、「めだか池」と呼ばれる水生生物保全用の池が作られている。この池には、上流の砂防ダムから暗渠で水が供給されている。ダムの堤体の下部に、暗渠からの給水口があり、ここから流れた水が、学内NPO環境創造舎が毎…

行政と研究者の「縦割り」

今日は、植生防護柵(シカが摂食しないように林床植生を囲む柵)を新たに設置する場所の下見をした。トランセクトによる分布調査結果から、希少種の分布が集中している場所を選んで、候補地に出かけてみたが、なかなか適当な場所が見つからない。屋久島の地…

少雪化

福岡から車を運転して、鹿児島に到着し、ホテルにチェックインしたところ。 気象協会のしまださんから、少雪化については、「日本の水資源」が参考になるというコメントをいただいた。 この資料を見ると、東日本・日本海側の降雪量は、1990年以後、ほぼ…

少雪化(つづき)

環境研の研究プロジェクトのサイト、「森林生態系の脆弱性評価に関する研究」4.結果・考察、に気温が2度上昇した場合の積雪量変化予測が紹介されている。予測モデルの内容については詳しい記述がないので、よくわからないが、気温の増加が積雪量の減少に…

温暖化・少雪化とシカ増加の関係

今日は、松田裕之さん、梶光一さんらと、丹沢山地堂平周辺のブナ林を見てきた。シカが増え、林床植生が激減した場所である。また、シカに対する防護柵がいくつも設置されており、シカの摂食がない状態で、植生がどの程度発達するかを観察することができる。 …

丹沢山地のシカ管理と自然再生

神奈川県生命の星・地球博物館で開催された市民セミナー「シカと山と人の新しい関係:狩猟管理から生態系管理へ」は無事終了。100人をこえる参加者があり、盛会だった。若い参加者が多い点が印象に残った。丹沢山地においてシカが植生にどのような影響を与え…