生物多様性の進化に関する国際科学委員会

このところ、忙しくて更新が滞りがちである。あれこれの締め切りが重なっていて、休憩時間も惜しい状況。とはいえ、映画の日の日曜日には映画を見に出かけたし、新キャンパスに出かけてミズオオバコやミズワラビの写真を撮ったりもした。映画の感想は、電車の中で書いているが、もうすこしかかりそう。
今日は、準備中の国際会議のことを書いておこう。
DIVERSITASという、生物多様性科学に関する国際研究プログラムがある。日本では、京大生態研センターが中心になって、この国際プログラムに連携する努力をずいぶん重ねてこられた。私はこのプログラムにはこれまで縁がなかったのだが、昨年からいろいろな接点が生まれ、BIOgenesisという新しいコア・プロジェクトの開設にco-chairの一人として係ることになった。もうひとりのco-chairは、Michael Donoghueさん。
コア・プロジェクト開設のために、11月2-3日に九大で科学委員会を開催し、2日間を費やしてプロポーザル文書を起草することになった。参加メンバーは以下のとおり。

1. Michael Donoghue : Department of Ecology and Evolutionary Biology, Yale University, USA
2. Joel Cracraft : Department of Ornithology, American Museum of Natural History, USA
3. Christoph Hauser : Staatliches Museum fur Naturkunde [State Museum of Natural History], Stuttgart, Germany
4. Dan Faith : The Australian Museum, Australia
5. Susana Magallon : Instituto de Biologia, Universidad Nacional Autonoma de Mexico, Mexico
6. Rafael Zardoya : Museo Nacional de Ciencias Naturales, Spain
7. Elena Conti : University of Zuerich, Institute for Systematic Botany, SWITZERLAND
8. Lucia Lohmann : Universidade de Sao Paulo, Instituto de Biociencias, Departamento de Botanica, Brasil
9. Anne-Helene Prieur-Richard, Deputy Director, DIVERSITAS, Paris, France


科学委員会はclosedだが、1日には公開でシンポジウムを開催し、全員に15分づつ話をしてもらう。夜は懇親会。
招聘する人数は多くないのだが、期日が迫ってからの準備なので、何かと大変である。11日までに、履歴書、航空券のインボイス・旅程表を送ってもらわなければ、滞在中に旅費の払い戻しができないそうだ。しかし、忙しい人たちばかりなので、「これから1週間、ポルトガルに行ってくるので、返事はまた後で。11日までには何とか返事するよ」、てな感じ。必要書類が揃ったのは、まだ3人。
一方で、VISA発行のために、公式の招聘状を、国際ビジネス便で送ったりしなければならない。
会期中のホテルはあらかじめ予約しておいたのだが、便の関係で滞在を延長したいという人が結構いる。ホテルに追加予約を頼むと、11月3日の宿は空室がないという。困った。
というようなやりとりをしていると、あっという間に時間が過ぎていく。メールのやりとりの合間に、推薦書やら、審査やらの締め切りに対応している。
自然再生ハンドブックの原稿締め切りが9月末だったので、こちらの連絡調整もしなければならないのだが、手つかず。

1日のシンポジウムは公開で実施するが、あまり大きな会場を準備していないので、積極的には宣伝しない。参加されたい方は、事前に矢原まで連絡されたい。