笑み筋体操

今日は、グリーンヘルパー養成講座講師をつとめるため、これから大分に向かう。
日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」のページで、「笑いの不思議 〜人はなぜ笑う?〜」というプログラムを見つけた。筑波大学で8月1日に実施されたようだ。

プログラム後半では私たちが大脳のメカニズムをもとに開発した「笑み筋体操」を体験して、おもいっきり笑ってみましょう。

これは面白そうだ、でも「大脳のメカニズムをもとに開発した」って、うーん、どんなもんだろう、と思って、担当の林啓子先生のウェブサイトへのリンクをクリックしてみた。
笑み筋体操のページ」へのリンクがあり、これをクリック。

笑顔でもっと健康に、誰でもできる笑み筋体操

というタイトルが目に飛び込む。

  • 「笑み筋体操」は「お笑い芸」ではなく体操です。
  • 笑いに関係する顔の筋肉(笑み筋:大頬骨筋、眼輪筋、口輪筋)をストレッチする運動です。
  • 顔面筋のストレッチ運動により、あなたも「笑い」上手になることができます。
  • 笑わせてもらうのではなく、自ら笑うのです。
  • お笑い芸人がいなくても、みんなで笑えます。

うーむ。この林先生、相当に芸人度の高い人だと見た。科学の普及には、こうした能力も重要だ。しかし、

準備体操「天と大地を感じる呼吸法」

ありゃりゃ、このページで書かれている内容は科学ではありませんね。まぁ、おおらかに笑って済ませば良いのかもしれないが、ちょっと気になった。

科学の普及において、一切「脱線」を許さないというのは、窮屈だと思う。しかし、市民から見れば、科学者の説明には一種の権威があり、科学以外の部分まで科学的だと誤解されかねない。ここから先は、科学研究の成果ではありませんよ、という点を、市民にわかりやすく説明しておくことも重要だと思う。