走る大蛇の夢

このところ、急ぎの仕事に追われて、更新が途絶えてしまった。
昨夜から、遺伝学会大会に参加するために、つくばに来ている。
昨夜は、とても変な夢を見た。疲れがたまると、怖い夢を見ることがしばしばあるが、昨夜の夢は、怖くなかった。とても不思議な夢だったので、記録にとどめておこう。
どうやら、NHKの自然番組の海外ロケに同行しているようだ。モンゴルの大草原のイメージと、メキシコの半砂漠のイメージが融合したような、雄大な景色の中にいる。
今日は、走る大蛇が、どれだけ走れるかを実験するのだ。私は、エネルギー代謝を計算して、70-80kmくらいのところで息切れするだろうと予測した。その予測を確かめる実験をして、映像に収めようという企画のようだ。
そこで突然、草原に新幹線の列車が走る。ビューン、と目の前を走り去ると、そのあとには、草原の中をまっすぐな線路がどこまでも続いている。不思議なことに、線路は一本。新幹線は、モノレールだった。
問題の大蛇は、早く走るものの後をどこまでも追いかける習性があるそうだ。そこで、バイクを走らせて、その後を追わせようということになる。
そこで今度は、バイクが線路の上を走る。実験に使うバイクの車輪は、凹型になっていて、レールの上をうまく走れる。中国政府が、よくこんな実験を許可したな、と不思議に思う。ここで、場所は中国だとわかる。
バイクが走り去ると、どこからともなく大蛇があらわれて、猛烈なスピードでバイクを追いかける。ニシキヘビ級の大蛇なのに、早いこと、早いこと。あっという間に視界から消えてしまった。
さぁ、追いかけましょう、とカメラマンが言う。ハングライダーのような乗り物で、上空から線路を撮影しながら追いかける。これが、結構早い。夢は、どこまでも都合よく展開する。
平坦な地形をまっすぐに走る線路にそって、ひたすら大蛇を追いつづけ、やがて、70-80kmくらいの地点にさしかかると、いた、いた。あの大蛇が、ついに息切れして、のろのろと線路の上を走っている。
カメラが大蛇をアップでとらえたところで、目がさめた。
これだけ記録がとれるくらいリアルな夢だった。それにしても、この夢はいったい何を暗示していたのだろう。
まぁ、面白かったから、よしとしよう。
こんな夢なら、毎晩でも見たい。