2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

シカが増えた屋久島での生態系管理の目標

26日から29日まで、屋久島世界自然遺産地域科学委員会現地視察のために、屋久島を訪問した。以下は、関係者のメーリングリストに屋久島から28日に書いたメール。 ヤクシカMLのみなさま 昨日は、視察の下見をかねて、大川林道、西部林道(河原タワー〜600mプ…

国際マメ科多様性アセスメント計画始動

19−22日の4日間、「国際マメ科多様性アセスメント」に関するワークショップを主催した。海外から、非常に強力なメンバー13名を招聘し、日本発のプロジェクトがスタートした。21−22日の午後は、計画についての討論にあてた。海外の論客を相手に、正味まる一日…

Possingham博士来訪

12日には、オーストラリア・クイーンズランド大学のHugh Possingham博士が九大を訪問してくださったので、グローバルCOE国際セミナーを開き、大学院生2名にも話してもらった。 Possingham博士は数理生物学者である。私が彼の仕事を最初に参照したのは、大橋…

状態空間モデルによるトップダウン効果とボトムアップ効果の解析

深澤さんの講演が終わったところ。深沢さんも状態空間モデルを使って、奄美大島のネズミ類(外来種のクマネズミと絶滅危惧の在来種)に対するトップダウン効果(マングースによる捕食)とボトムアップ効果(人為的な土地改変、どんぐりの豊凶)の効果を解析…

一般化状態空間モデルによるニホンジカ個体群動態の推定

飯島さんの話が終わったところ。「一般化状態空間モデル」に階層ベイズ法を適用し、密度・捕獲圧・森林率・草地率などの要因の効果を検定した研究。とても勉強になった。屋久島のシカ管理にもぜひ使わせていただきたい。 山梨県のデータを解析した結論:密度…

『野生動物の空間生態学の新潮流−解析から管理まで』研究会

グローバルCOE「自然共生社会を拓くアジア保全生態学」(東京大学グループ)主催の研究会をスカイプで中継し、九大のスタッフや大学院生で聞いているところ。 14:00 開会のあいさつ 14:05 分断化した森林におけるアカゲラの個体群維持機構 森さやか(国立科…

友人の死

大学時代に苦楽を共にした友人が、白血病を患い、一年間の闘病生活の末に、8月1日にこの世を去った。4日は別の理由で休暇をとっていたので、上京し、通夜に参列した。昨年6月に撮影されたという遺影は、大学時代より元気そうに見えた。 たくさんの参列者や生…