2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜFigure, Tableを主語にしてはいけないか?

7月22日のブログ記事に対して ところで、(18)の「Figure, Tableを主語にしていないか?」は一般的に言われていることなのでしょうか。 頻繁に見かける表現だとも思うのですが… という書き込みがあったことに、いま気付いた。 確かに、Figure, Tableを主語に…

キスゲディナー:気分はキスゲ色

今夜は、キスゲプロジェクトのメンバーで、地下鉄駅前の中華料理店「天天」に出かけた。あらかじめ収穫したキスゲのつぼみや花を届けておいて、コース料理の食材に使っていただいた。 キスゲの花のてんぷら・・・食感が極上 キスゲの花入りエッグロール・・…

イントロダクションの標準構成

イントロダクションをどのように構成すれば良いかについて、明快に解説した本が見当たらない。私は、次の構成が良いと思う。 起(Opening statement) 承(Subsequent explanation) 背景(Background review) 意義付け(What remains unanswered or unexam…

論文を書くために読むべき本

今日は定例のEnglish seminar. Chiris Woodさんに論文のイントロダクションに書き方について、英語で講義をしてもらった。私も、"How to write the Introduction" というパワーポイントスライドを用意して、Chiris Woodさんの講義をフォローしながら、英語で…

わかりやすい文章の書き方(続)

2つの文章を比べてみれば、後者の方がわかりやすいはずだ。なぜか? 第一に、後者では論理の流れが切れていない。 第二に、後者の方が簡潔である。 この2つのポイントは、密接に関連している。この関連について、簡単な例で考えてみよう。以下の2つの文章…

わかりやすい文章の書き方

今日は、Aさんの論文改訂を中断して、Sさんの論文を改訂する作業にとりかかった。こちらは今回の改訂で投稿できる見通しである。 論文原稿を改訂する作業をしながら、論文の文章の書き方について、できるだけ一般化しようと試みている。 論文の書き方につい…

論文原稿改訂のためのチェックポイント(2)

「今後も追加されていくようなので,期待している.」という励ましの言葉をいただいたので、第2回をアップロードすることにした。項目をグループ化し、順序づけをしたうえで公開しようとも考えたが、それができる日は、いつになるかわからない。(13)研究…

プログレスミーティング用文書作成要領(試作品)

今年度から毎週火曜日を「プログレスミーティングの日」に決めて、大学院生・卒業研究生と面談している。共通の材料で研究しているメンバーの場合には、グループでミーティングを持っている。こうして教育にかなりの時間を割いているのだが、面談の際のレジ…

15度の道北から30度の福岡へ、そして「崖の上のポニョ」

ぎりぎりまでデータをとりたいというMさんの希望をかなえたため、女満別空港に到着したのは離陸のほぼ15分前。事前にレンタカー事務所に連絡を入れ、ガソリン代を事務所払いにしてもらった。スタンドで給油していたら、予定の便(東京行き最終便)に間に合わ…

野付半島のエゾカンゾウ

小清水原生花園には、エゾキスゲの群生があるが、エゾカンゾウ(ニッコウキスゲの北海道型)は自生していない。エゾキスゲは花が黄色で、昼にも夜にも咲く。夜にはスズメガ訪花することが、Mさんの調査で確認された。エゾカンゾウは花がオレンジ色であり、開…

論文原稿改訂のためのチェックポイント(1)

指導教官にとって、大学院生やポスドクの論文原稿を改訂する作業は、生産的だが苦しい作業である。とても良く書けていて、内容にコメントすれば本人が自力で原稿を改訂できるというケースは、稀である。通常は、初歩的な文章の書き方から指導を始めることに…

女満別は15度

日本学術振興会で、専門調査員(プログラムオフィサー)の月例会議に出席したあと、最終便で女満別に飛んだ。レッツノートの修理が終わり、モバイルカードも使えるようになったので、ここ小清水原生花園でもインターネットにアクセスできた。先月も学振POの…

ゲド戦記再見とポニョへの期待

今日は都内で会議に出て、午後に福岡に戻った。伊都キャンパスでミゾコウジュ移植地の草刈りをして、「市民の手による生物調査」チームの夜の観察会参加者に挨拶をしたあと、研究室に戻り、急ぎの依頼に対応した。いまは、地下鉄ホームで、電車待ち。 昨夜は…

日本進化学会参加登録と要旨登録

その締め切りが今日である。昨年は学生実習と日程が重なったために参加できなかったが、今年は参加できる。楽しみだ。 今回は、シンポジウムと夏の学校に招いていただいた。 適応進化を支えた遺伝基盤(オルガナイザー:大島 一正・長谷部 光泰) 藤原 晴彦…

日経BPの取材と英語によるセミナー

昨日は研究室セミナー終了後に、日経BPの取材を受けた。九州大学伊都キャンパスにおける生物多様性保全事業を記事にしてくださるそうだ。 私は、大変もうしわけないと思いつつ、研究に対する取材はできるだけお断りしている。いくつもの責任を抱えているの…

教育と研究のハザマ

今日は朝からT君の論文改訂作業に時間を割いた。得られている結果はクリアであり、全体としてとても良く書けている。考察を除いては、随分前に改訂作業が終わっている。 しかし、考察がどうもすっきりしない。いちおう関係のある論文がていねいに引用されて…

ノートPC復旧

4月にレッツノートを床に落とし、壊してしまった。さすがのレッツノートも、4回目の落下には耐えきれなかった。生協を通じて修理を依頼したところ、新品を買うのに近い修理代がかかるが、データ回復の保証はないという返事だった。ただし、「もしデータ復旧…

エゾキスゲのつぼみに群がるシワアリ

エゾキスゲを観察していて気付いたことの続報。写真のように、つぼみにはしばしばアリが見られる。知人の同定によれば、シワアリという種類。 おそらくエゾキスゲのつぼみの表面から花外蜜が出ているのだろう。つぼみには他にもさまざまな昆虫が訪問している…