教員業績評価(試行)に係るWeb入力システム

わが九州大学では、「教員業績評価(試行)に係るWeb入力システム」なるものが導入され、7月24日から運用が開始された。このシステムを使って、8月末までに、「教育研究等活動状況計画書」のフォームに必要事項を入力し、ハードコピーを提出せよというお達しが届いていた。しかし、進化学会大会前までに、とうとう入力できず、「野外実習から戻って入力するので、それまでご猶予を」というメールを担当事務に送ってから、進化学会大会に出かけた。
今日は、やむなくこの「教育研究等活動状況計画書」を書いている。当然のことながら、モチベーションは下がる一方。
やる気のある教官のやる気を殺いで、どうするんだよ、と愚痴りたくなる。はぁ。
3年後には、この計画書にもとづいて、項目ごとに4段階評価をやるそうだ。はぁ。
その評価項目というのはね、こんなにあるの。

教育

  • 学士課程教育担当実績
  • 大学院教育担当実績
  • 卒業論文等指導
  • 大学院論文指導
  • 学生支援活動
  • その他

研究

  • 研究論文、著書など
  • 研究発表
  • 外部研究費の受入れ
  • 共同研究の取組み
  • その他

国際交流

  • 国際共同研究
  • 国際会議
  • 国際的教育への取組み
  • 留学生などの受入れ
  • その他

社会連携

  • 学会
  • 教育面での社会連携
  • 審議会など
  • 産学連携
  • その他

管理運営

  • 部局長など
  • 全学委員
  • 部局・部門など委員
  • その他

はぁ。
大学がこんな通信簿をつける時代になってしまった。創造性がないねぇ。
教育の部分を書いたら、気持ちが萎えた。
研究者は、自分の研究に対しては創造性を発揮できても、組織のモチベーションを高めるということに関しては、まったくもってずぶの素人ではないかと思う。
こういう仕事は、文句を言わずに粛々とこなすのが良いと自分に言い聞かせているのだが、だんだん「症状」が「悪化」しているような気がして、今日はすこし苦言を書いてみた。