新キャンパスでのイベント2つ

yahara2007-11-11

今日は、九大伊都キャンパス生物多様性保全ゾーンを利用して開かれた2つのイベントに、講師としてかけもちで参加した。第2回「身近な自然を見つめる目」調査学習会第8回どんぐりの森をつくろうの2つである。
「身近な自然を見つめる目」調査学習会では、伊都キャンパス生物多様性保全ゾーンを題材に、地域の生物を守るためのモニタリング活動を立案するというワークショップが持たれ、とても参考になった。この学習会参加者から、新しい活動の輪がひろがることを期待したい。
「どんぐりの森をつくろう」はついに8回目。今年は参加者が300名をこえた。例によって、小中学生と一緒に「どんぐりころころ」を合唱し、「どんぐりの森のそばに、どうしてお池があったんだろう」「縄文の人たちは、どうして森にすみついたんだろう」などのクイズを出した。今年の子供たちはとても元気が良くて、クイズに対して手が次々にあがった。すべての問題に正解が出たのは、はじめて。
「身近な自然を見つめる目」調査学習会の間隙をぬって、イシガメを持ってかけつけたKさんも、イシガメにさわりたくて突撃してきた子供たちに押されて後ずさりし、「土俵」をわっていた。
写真は、ヒメアザミ。保全ゾーンの林床移植地に咲いていた。ここ数年、見かけなかったので、消失したのではないかと心配していたが、今年は2株咲いていた。新キャンパスには、トラマルハナバチはいないのだが、ヒメアザミが自生している。おそらく、ムカシハナバチが送粉者になっているのだろう。
今年はナギナタコウジュも確認できた。また、学習会講師として足を運んでくださったHさんのおかげで、ツチガエルをはじめて確認できた。10年以上前の聞き取り調査では記録されていたが、私が新キャンパスにかかわって以後、いちども見たことはなかった。グリーンヘルパーの会が作ってくれた田んぼのおかげで、キャンパスに戻ってきてくれたものと思う。
研究室にもどってから、明日の授業の準備をしているところ。まだ道なかばだが、眠い。帰宅して、一風呂あびてから、続きを準備しよう。