John Wiens来る!

来年3月の日本生態学会大会で、「群集生態学への系統学的アプローチ」というシンポジウムを企画していることは何度か書いた。このシンポに招待したCraig Moritzからちっとも返事が来ない。タイトルの締め切りも近いので、大御所を呼ぶのはあきらめて、John Wiensに招待のメールを書いた。すぐに返事が戻り、シンポで話してくれることになった。これで、6人の講演者が全員決まった。海外からは、Michael Donoghue, Dan Faith, Cam Webb, それにJohn Wiensの4人。実は、私の最初の案どおりのメンバーになった。Craig Moritzは、bioGENESISの科学委員なのだが、科学委員にまだいちども出席していない。そこで、今回は彼を招待しようという話になったのは、パリでのbioGENESIS科学委員会のときのこと。ほんとは、John Wiensに来てほしかったのだが、その思いが実現することになった。
John Wiensの論文は、彼のウェブサイトのpublication pageからほとんどダウンロードできる。2007年には、以下の代表作を含む、7編の論文を発表しており、とてもアクティブだ。

  • Wiens, J. J., G. Parra-Olea, M. Garcia-Paris, and D. B. Wake. 2007. Phylogenetic history underlies elevational patterns of biodiversity in tropical salamanders. Proceedings of the Royal Society of London 274:919–928.
  • Wiens, J. J. 2007. Global patterns of species richness and diversification in amphibians. American Naturalist 170:S86–S106.

Cam WebbとJohn Wiensは、「群集生態学への系統学的アプローチ」に関して、それぞれ植物分野と動物分野を代表する若手研究者である。この二人が顔をそろえるだけでも、エキサイティングなプログラムだ。それに加えて、Michael DonoghueとDan Faithが来てくれる。このシンポジウムは、絶対に面白い。ご期待ください。
私も、3月までには、新しい分析を加えた話をしたいのだが、さて、いつその時間がとれるだろう。