第三のツリフネソウ？

週末に講演に出かけた福井総合植物園内の湿地で、変わったツリフネソウを見かけた。花の写真を撮っておいたので、ツリフネソウ・ワタラセツリフネソウと比較してみた。ツリフネソウ・ワタラセツリフネソウの違いは、主に側弁(小花弁）の形である。ところが、福井のツリフネソウは、ツリフネソウ・ワタラセツリフネソウのどちらとも、側弁の形が違う。写真のように、側弁がかなり丸い。この点で、ハガクレツリフネソウに似ているが、花の上側にある花弁状のがく片が、ツリフネソウと同様に大型である。また、唇弁が大型で毛がない点でもツリフネソウに似ている。
しかし、花筒の内面には赤紫色の条があり、ツリフネソウに特徴的な赤紫色の斑点がない。花弁状のがく片の先端はずいぶん尖り、外向きにそりかえっているし、唇弁に明瞭な紫条がある点も違う。また、掲載した写真ではわからないが、距がツリフネソウのように短く巻いておらず、ゆるやかに、「つ」の字型にわん曲している。
いったい、何ものだろう。
撮影したときは、奇形的な花かと思ったが、どうもそうではない。
園芸品種か？　外来種か？　それとも新種か？
どなたか、関連情報をご存知の方があれば、お知らせください。