屋久島研究講座

昨夜の最終便で、鹿児島に来た。これから、8時35分発の便で屋久島に飛び、屋久島環境文化村センターホールで開催される屋久島研究講座(プロジェクトの現地報告会をかねた公開シンポジウム)で話をする。
今回の報告会のテーマは「ヤクシカ全島アンケートに学ぶ屋久島の共生と未来」。3月までに実施した島民対象のアンケートの結果を報告し、今後のヤクシカ管理のあり方について議論する。
あさってには、行政向けの報告会を開催し、環境省林野庁・県・町の担当者と一緒にこれからの方向性について議論する。
3月でプロジェクトは終了しているので、今回の報告会はまったくのボランティアである。
このプロジェクトに関しては、事後評価ヒアリングにおいて、「合意形成が特色なのにその部分が弱い」とか、「そんなのは合意形成じゃない」といったお叱りをいただいた。「合意形成が特色なのにその部分が弱い」という決め付けとか、「そんなのは合意形成じゃない」という二分法こそ、合意形成をはばむ論法である。「自然再生事業指針」では、このような論理的脅迫を排して、合意形成を進めるための指針を整備したつもりなのだが、事後評価ヒアリングではその点をあまり評価していただけなかったようだ。
筋のとおった批判には真摯に耳を傾けつつ、結局は、自分が信じる道を進むしかない。