ルールを守ることの大切さ

日本生態学会福岡大会(2008 年3 月14 日〜3 月17 日)が2ヶ月半後に迫ってきた。プログラムがウェブで公表されたのは上記でお知らせしたとおり。新年8日には、講演要旨が締め切られる。5時きっかりにウェブ受付窓口が閉じる。その以後の受付は、いっさいできなくなる。
この点にご不満の方もいらっしゃるかもしれない。しかし、考えてみてほしい。1169件の一般講演(口頭+ポスター)と、40件の公式集会(シンポジウム・企画集会)の要旨を受け付けなければならないのだ。締め切りをすぎてもだらだらと登録が続くようでは、運営する側としてはやりきれない。運営する側はみな、ボランティアで働いている。教育・研究などの本務をこなしながら、学会準備にあたっているのである。
また、講演要旨でタイトルを変更させてほしいという依頼が何件かあり、私のところにも電話がかかってきた。ご本人のお気持ちはわかるので、できるだけ丁寧に応対した。しかし、考えてもみてほしい。あなたは一人だが、こちらは多数の会員に対応しなければならない。このような電話がひっきりなしにかかってくれば、お手上げである。
メールでも依頼が来た。日本生態学会全国大会 お問い合わせページには、

  • 各種締め切り後の登録・変更等のご依頼には対応いたしかねます.

と書かれている。「締め切り厳守をお願いする理由」も丁寧に説明されている。
それでも、タイトルを変更させてほしいというメールが来る。
メールを出した人は、自分のことで頭がいっぱいだと思うが、問い合わせメールに関しては、[ESJ_Inquiry: Q-550063]というように番号がふられ、大会運営に関係している多くのメンバーに同時配信される。今日だけでも、大会関係のメールが20通以上届いている。そのような数の中に、「タイトルを変更させてほしい」という「問い合わせ」も含まれる。
願わくば、いさぎよくあきらめてほしい。
私もときに大失敗をするので、ミス自体を責めるつもりはない。ミスをしたときに大事なことは、そのミスのために発生する他人への迷惑を最小にすることだ。それがミスを犯したものの責任だと思う。