2005-01-01から1年間の記事一覧

人間ドック終了

人間ドック一泊コースの検査が終了し、海の中道ホテルで夕食を済ませたところ。このホテルのレストラン「八点鐘」のフランス風料理は、絶品だ。今日は、赤カブのスープとタイのソテーがとてもおしかった。毎年このホテルを利用しているが、同じメニューに出…

アミノ酸3個の「コラーゲン」

明日から人間ドック。大腸内視鏡コースなので、今朝から、おかゆ+下剤の生活。時差ぼけで眠いうえに、おなかがすいて、さすがに作業効率が落ちてきた。 来週月曜に研究報告を控えた修士1年生が、レジメをもって相談に来たが、まともに応答できない。頭がズ…

Brave New Ocean

指導的な海洋生態学者の中で、Jane Lubchenco とJeremy Jacksonは、実に対照的な二人である。Janeは、落ち着きを感じさせる女性研究者であり、アメリカ生態学会の会長をはじめとして、会長職を歴任している人物である。おそらく対立をできるだけ避けて、チー…

海はどこまで壊れたか?

DIVERSITAS(生物多様性研究ネットワーク)第一回国際会議でのJane Lubchenco講演の内容に関して、早速松田さんからコメントがあった。 私のブログでは、科学を市民に向かって開かれた知識に変えていこうという彼女の姿勢に共感し、彼女の主張をできるだけ正…

生物多様性変動の観測システム

地球環境の変化を継続的に観測するシステムは、物理・化学環境に関しては、かなり整備されている。しかし、生物多様性の変化を統一したプロトコルで観測するシステムは、いまだ整備されていない。九大新キャンパスや屋久島で実施している生物多様性モニタリ…

科学と社会:生物多様性科学をめぐる理解の溝

DIVERSITAS(生物多様性研究ネットワーク)第一回国際会議が開幕した。オレゴン州立大学のJane Lubchencoさんによる基調講演「科学と社会:生物多様性科学の必要性と有効性をめぐる理解の溝」は、初日を飾るにふさわしいすばらしい講演だった。 講演は、「溝…

生物多様性の国メキシコ

3日間のフィールドワークを終えて、DIVERSITAS(生物多様性国際研究機構)第一回国際会議に突入。今夜は、歓迎会(WELCOME PARTY)に出た。 思えば、DIVERSITAS第一回国際会議をこの地メキシコで開催したのは、もっともなことだと思う。メキシコは、熱帯雨林…

雲無林あらため雲霧林

4時間で目が覚めて、眠れないのでウェブをチェックしたら、博学のleswijzerさんから、「どー考えても〈雲霧林〉ではない」とのコメントが。 うう、私の理解が間違っていたのかと思い、あわてて、cloud forestで検索をかけてみた。 UNEPのサイトによると、clo…

雲無林雲霧林

メキシコと言えば、サボテンと砂漠の国という印象を持っている人が多いだろう。はじめてメコシコを訪れるまで、私もそういう印象を持っていた。 しかし、メキシコ高地には、頻繁に霧がかかり、鬱蒼とした森林に覆われている場所が少なくない。とくに、カリブ…

ガソリンを飲む

今日は、ガソリンを飲んでしまった。 メキシコの奥山を調査するときには、小さな村でガソリンを分けてもらうことがしばしばある。今日も、山の中でガソリンを入れなければ、オアハカシティまでたどりつけない事態となり、小さな村で給油した。 写真はそのと…

時差ぼけ

今回は、ジェット・ラグがひどくて、3時間寝て目がさめてからは、眠れない。メールをチェックして、9件返事を書いたら、もう4時すぎだ。 石田ゆりこさんって、もののけ姫の声優をやった人だった。宮崎監督の目にとまったキャリアがあるとは、ベテランじゃな…

2年ぶりのメキシコ

昨夜、無事Oaxaca(オアハカと読む)に到着した。2年ぶりのメキシコである。 メキシコシティからオアハカシティ行きの国内線機内で、旧知のMike Donoghueと一緒になった。DIVERSITASの科学委員の一人である。フィールドワークをするために、DIVERSITASの会議…

ダラス空港

ダラスは、私が始めて渡米したとき、最初に泊まった場所である。ロスでニューオリンズ行きの予定の便に乗り継げず、予定を変更してダラスに泊まった。夜遅く空港に着き、自分でホテルに電話して予約をとり、タクシーで暗闇の原野を抜けて、ホテルにたどりつ…

四日間の奇蹟

「でも私は間に合った。やっと気づけたのよ。自分の価値に。」 最後の別れを前に、真理子が敬輔に語った科白が記憶に残った。 自分は何のために生きているのだろう。大学生のころ、そんな疑問について真剣に考えたことがあった。そんな若かりし日の、未熟だ…

国際携帯電話

なるものを、借りてみた。国際ローミングサービスによる「国内通話」ができる。これからメキシコに発つが、DIVERSITASの第一回国際会議が開催されるOaxaca(オアハカ、と読む)でも、使えるそうだ。番号は・・・内緒。 自宅にだけは知らせたので、スーパー・…

フィールドサーバー・ネットワークによる生物多様性の自動モニタリング計画

3月1日のブログ:「ミニ地球」と“桃源郷”(id:yahara:20050301)で書いた構想を、いよいよ本格始動させようと思う。 ここしばらくは、「生物多様性三昧」の暮らしが続いていたので、だんだんモチベーションが高まってきた。ちょうどそのタイミングで、日米…

地球変動・生物多様性に関する日米セミナー3日目

「生物多様性」ワーキンググループの報告が終わったところ。 US側の中心人物の一人から、日米ともに緯度の勾配があり、多様な森林があるので、森林生態系に関する共同比較研究がとても有望だが、すでに発表されているデータについてのメタアナリシスの必要性…

地球変動・生物多様性に関する日米セミナー2日目を終えて

文部科学省とNSFが共催したGlobal Changeに関する第11回日米セミナー “Biodoversity, Ecosystem Function, and Dynamic Human-Nature Interactions” は、実質的に昨日で終了した。今日は、4つのワーキンググループの議長から、各15分の報告がある。そのあと…

好奇心がいらない科学

今日は、文部科学省・環境省・NSF・USGSという3つの研究費助成機関による、環境科学・生態学分野への助成のしくみの説明があった。文部科学省による科学研究費補助金・科学技術振興調整費・CRESTの説明で、科学研究費補助金だけが、curiosity-driven resear…

日米セミナーの朝

日米セミナーに参加するため、コンフォートホテル関内に滞在中。 コンフォートホテルは、合衆国で何度か利用してよい印象を持った。ネットで、「横浜」「ホテル」を検索すると、コンフォートホテル関内のサイトが見つかり、無線ラン完備と書かれていたので、…

日本生態学会会長

日本生態学会の次々期(2008-09)会長に選出されたという連絡が、一昨日、届いた。げげげ・・・と絶句し、それから2日間、あれこれと考えた。 責任の思い仕事である。知人から、「おめでとう」というメールが届いたが、正直な感想として、「めでたい」とい…

生物多様性三昧の1週間

昼過ぎに延岡を発ち、福岡に車でもどったあと、日米セミナー用のポスターをかかえて羽田便に搭乗し、いまは横浜行きの京急車中である。いささか、忙しいぞ。 8日前の土曜日の長崎グリーンヘルパー養成講座に始まり、1週間で4つの講演をこなした。すべて生…

川のおそろしさ

河川生態学術研究会北川グループの研究報告会が無事終了した。 報告会の冒頭で、9月5-7日に延岡市内で撮影された、出水状況のビデオを見た。台風14号がもたらした記録的な量の雨により、延岡市に注ぐ3つの河川はいずれも堤防近くまで増水した。延岡市内では…

下柳よお前もか・・・

なんでもないです。もう寝ます。 ・・・・・ しかし、よく考えてみると、ロッテも嫌いじゃない。 今年は、知る人ぞ知る、「悪魔vs天使」20thアニバサリーである。 「スーパー・ボビー」とか、「聖投手シミズだよ〜ん」とかを、ヘッドキャラシールで出した…

少人数ゼミ・ブログ

少人数ゼミ「九大新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全」は、今年で5年目。今年は、ぜひとも、本をまとめたい。本のタイトル(予定)は、『森を動かす 九大新キャンパス生物多様性保全事業の挑戦』。 本の目次案は、以下のとおり。 第1章:森が動く…

がんばれGripBlog

泉あいさんの「GripBlog〜私がみた事実〜」を、新聞よりも楽しみに読んでいる. 「自民党主催メルマガ/ブロガー懇談会の報告②(会話ログ)」は、9月19日のブログでも紹介したが、先の総選挙の舞台裏を知るうえで、とても貴重な情報だった。 「憲法改正国民投…

特別土地保有税が森を減らす!

九大伊都キャンパス公開講座を終えて、研究室に向かうところ。 昨日の長崎グリーンヘルパー養成講座で、特別土地保有税についての質問を受けた。質問された受講生の方は、7年ほど前に、佐世保市の海に面した山林を購入された。開発せずに残したいというお考…

海外ポスドク

研究室のポスドク2名が、昨日、合衆国に向けて旅立った。これから2年間、アラスカ大学でポスドクとして研究を続ける。将来への不安もあることと思うが、良い成果をあげて、次のステップへと進んでほしいと願う。 私は後悔はしない主義だが、30台までに海外留…

高宮健一郎先生

「東工大の高宮先生が、研究旅行で東北にいらっしゃっている時に交通事故に遭われ、本日お亡くなりになったとのことです。」というメールを受けた。何ということだ。 光合成研究では重鎮のお一人で、まだまだこれから、多方面でご活躍されるはずだった。心か…

科学コミュニケーション

科学者と市民の間のコミュニケーションの担い手を育てようという教育プログラムが3つの大学(北大・早稲田大・東大)で開設されている。いずれも平成17年度科学技術振興調整費のサポートを受けてスタートした。科学技術振興調整費が支援する新興分野人材養…