少雪化(つづき)

環境研の研究プロジェクトのサイト、「森林生態系の脆弱性評価に関する研究」4.結果・考察、に気温が2度上昇した場合の積雪量変化予測が紹介されている。予測モデルの内容については詳しい記述がないので、よくわからないが、気温の増加が積雪量の減少に直結する構造になっているのだろう。

ただし、この予測は、平野部での話であり、「高標高の山岳地においては実測の困難さのために、降水量、融雪のパターン、風の影響、融雪係数等の情報量が非常に乏しく、積雪量の実態が明らかでない。そのため、山岳地域ではモデルの検証自体が困難である。したがって、今後リモートセンシングのデータ等を用いて、このような高標高地の積雪量の変化予測の精度向上を図ることが重要である。」

日本列島における温暖化の影響は、まず最初に、山岳域の積雪量にあらわれるのではないだろうか。その、もっとも感度が高そうな部分の予測が、まだできていないようだ。