クリスマス

日本は、国をあげてのクリスマス。昨夜の天神は、カップルであふれていた。あちこちにクリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングが流れていた。もう、クリスマス一色だ。
ブログでも、いろいろな人がクリスマスについて書いている。多くは、浮かれムードだ。そのなかで、リヴァイアさんの次の記事が目にとまった。

とはいえ、宗教的なお祭りを徹底的に俗化してしまうのって、ちょっと考え直した方がいいと思うこともある。
クリスマスは、キリストの誕生日のお祝い。それだけで、イスラム教やユダヤ教とはバッティングしてしまうし、これってたぶんアメリカ人のクリスマスカードには、ほとんど「メリークリスマス」ではなくて、「Season's greeting」である理由なのだろう。

みんながつい見過ごしているポイントを的確に指摘している。こんなブログに出会うと、嬉しくなる。このようなバランス感覚・国際感覚を忘れないようにしたいものだ。
もっとも、サンタクロースの原型は、北欧神話のオーディーンなど、冬至祭に贈り物を届けてくれる神だという。モミの木などの樹木信仰も、キリスト教以前からあるものだ。北欧では、日本人にとっては親しみやすい自然信仰が、今でも生きている。そのような地理や歴史に思いをめぐらせながら祝うのも、クリスマスの楽しみ方かもしれない。
国際感覚と言えば、南半球では、クリスマスは夏である。
いつだったか、オーストラリアの研究者に、この時期に急ぎの連絡をとったことがある。すぐに、自動返信メールが戻ってきた。
現在、クリスマス休暇中。そのあと続けて新年の休みをとるので、次にオフィスに来るのは、1月半ばになりまーす。(もちろん、原文は英語)
南半球の人たちにとっては、この時期は「夏休み」なのだ。
当然のことながら、サンタも夏にやってくる。あの赤い防寒着で、トナカイにひかれてやってくるのは、大変だ。そこで、サーフィンに乗ったサンタが登場したりする。
南半球ではないが、暑いメキシコにも、サンタはいた。ただし、スペイン語圏では、サンタと言っても通じない。Papa Noelと言う。Noelとはクリスマスのこと。
さて、Noelの夜もとっぷりとふけた。早く帰宅したいところだが、明日セミナーで話す予定の修士の学生がまだがんばっている。
この時期に、南半球に調査に出かけられたら、良いだろうな。学生は泣くかもしれないけど。