2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日誌

「日記を書く」をクリックしたら、「昨夜」(今朝)書いたページが開いた。そうか、「今日」はもう、日記を書いてたんだ。それから寝て、6時半に起きて、授業をクリア。今回も「質問表」を書いてもらい、質問項目を「生態学Iのページ」に掲載した。回答は、…

「不機嫌なジーン」第1回

学位の原稿改訂作業が残っているし、週末の「自然再生指針」討論合宿は迫ってくるし、時間が足りんよ。そう言いながら、「不機嫌なジーン」第1回を、新着のEvolutionを読みながら、ちらちらと見てしまった。「ニコニコ日記」同様に、「軽快」な展開で、良い…

優性・劣性の解説

ウェブサイトの教育のページで、明日(もう今日だ)の1時限目までに、先週の授業で出た質問に回答するつもりだったが、とても全部には回答できなかった。一番質問が多かった点:優性対立遺伝子と劣性対立遺伝子で、自然淘汰の作用がどう違うかについては、き…

アカガエルの産卵はじまる

今日の午後は、竹中くんと新キャンパスに出かけた。新キャンパス生物多様性保全ゾーンに昨年つくった棚田では、早くもニホンアカガエルの産卵が始まっていた。ニホンアカガエルの産卵は、2月がピークである。したがって、この時期に森に接した場所に産卵でき…

生物の分布境界はどのように決まっているか?

閑話休題。気分転換に見るのは、「矢原のアンテナ」だけではない。スカラー・グーグルを、いろいろなキーワードで検索して、最新の情報を仕入れるのも、私にとっては結構良い気分転換になる。昨夜は、"species'range"で検索をかけてみた。以前にも、"species…

連載小説「モドキ」

大学院生が書いた原稿を直すという仕事は、大学教官にとっては、もっとも生産的な仕事の一つである。論文という形で、研究成果が実を結ぶわけだし、学生を育てる仕事でもある。その意義は十二分にわかっている。わかっているのだが、決して楽な仕事ではない…

「奇人、変人」とは?

福岡空港に到着し、いま、地下鉄車中である。機内で『ゲノム敗北 知財立国日本が危ない!』を読み、和田さんが繰り返し、「奇人、変人」と形容されていることに違和感を感じた。和田さんには、何度かお目にかかったことがある。最初は、有馬さんに続いて東大…

『ゲノム敗北』

羽田空港の書店で次の本を買った。岸宣仁『ゲノム敗北 知財立国日本が危ない!』ダイヤモンド社 「1:異能・和田昭允の孤独な闘い」に始まり「5:ヒトゲノム解読貢献度6%の悔恨」「11:起死回生の国家プロジェクト」などを経て、「15:ゲノム敗北の…

山を消す海上空港

京急で品川に向かう途中、琉球大学のYさんと一緒になり、とんでもない話を聞いた。普天間空港の代替施設として、海上空港が計画されていることは知っていた。ジュゴンなど海の生物への影響が懸念されており、環境影響評価が実施されようとしている。しかし、…

里山保全と酒づくり

今日は、九州大吟醸プロジェクトの拡大会議に出た。九大新キャンパスの里山保全を目的として設立された学内NPO法人環境創造舎の活動に、新キャンパスに隣接する元岡で地酒を作られている浜地酒造さん(明治以来の老舗)が関心を持たれたことから始まったプロ…

「煩悩」サイト強し!

「終わり!」と書いてから、ランキングを見ると、「自然科学」だけでなく、「科学・技術」(「自然科学」をふくむ4部門の合計点)でも第2位。でも、「新着ランキング」では、「XX中毒」(もちろん「著者」はXYでしょう)などの「煩悩」サイトに追い越され…

「研究」は夜もふけてから・・・

打ち合わせ会から戻ると、農学部のTくんが調査計画の相談に来ていた。「めしを食わせてくれヨ」と頼んで、生協で食事を一緒にとった。8時半だが、生協食堂はまだ開いていて、夕食がとれた。380円にしては、ボリュームも味も良い。Tくんとの相談を済ませ…

新キャンパス里山保全シンポの打ち合わせ

研究室に戻り、6時からは2月19日開催予定の、シンポジウム「九大新キャンパスにおける森と生き物の未来−大学・学生・市民の協働による里山保全を目指して−」の打ち合わせ会に出た。学内NPO法人「環境創造舎」の学生ボランティアチームと、2つの市民ボラ…

「スズメバチ」と格闘

毎週水曜日は、1年生向けの少人数ゼミナール「新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全」の日である。4時限目の枠だが、六本松キャンパスで開講されている科目なので、昼過ぎには箱崎キャンパスを出発しなければならない。今年のゼミでは、来年10月…

「質問票」が気がかりで・・・

他に急ぎの用事はいっぱいあるんだけど、「質問票」が気になって、落ち着かない。結局、「質問票」への対応を優先し、「質問と回答」のページをつくり、質問項目を入力した。また、パワーポイントのスライドを、「授業で使った資料」のページに載せた。ここ…

「質問票」の威力

「生態学I」の講義を終えたところ。今回は、テキスト"Evolutionary Analysis"の8章に入るはずだった。この章は、量的遺伝学の手法と、その生態学への応用がテーマだ。この章に入る前に、入試で生物学を選択していない学生がいることを念頭に置いて、メンデル…

Flyng professor

そうやって、研究・教育以外の仕事にも、手を抜かずに対応していると、勢い、空を飛ぶことになる。九大に教授で着任する前に、岩槻さんに、「月に1回くらいは、東京に出てこんといかんでしょうかねぇ」と申し上げたら、「矢原くん、月に1回で済むと思うと…

Job raising

日本の将来にとって心配なのは、若者の職が減っていることだ。科学の分野について言えば、昨日も書いたように、国立大学が縮小再生産の時代に突入し、大学教官のポストが減り続けている。この状況にあって、私の世代の科学者がやるべき仕事は、自分が大事だ…

「理系白書」がんばれ!

なんと、人気blogランキングで、3位になってしまいました。尊敬する元村さんの「理系白書ブログ」を抜いてしまいました。14時36分に、進化生物学に関心のある研究者・学生など1000人以上が参加しているメーリングリスト"EVOVE"に、「もうすぐベスト10入り…

人気blogランキング

ところで、「空飛ぶ教授のエコロジー日記」は、人気blogランキングに、昨夜40位で登場し、今朝は22位までランクをあげました。ランクがあがれば、今まで接点がなかった人たちにも、この日記を読んでもらえると思います。この日記を応援しようと思ってくださ…

JUPITERと竜王

「NHKニュースおはよう日本・祝日特集『二十歳の挑戦』」に、平原綾香と渡辺明が登場した。なかなか良い人選じゃないか。この2人の将来は、楽しみだ。一過性ではなく、長く活躍できる実力がある。音楽一家に育った平原は、素質・経験値ともに、群を抜いて…

理科教育の行方

昨日、東大駒場キャンパスで開かれた理科教育シンポに参加した、編集者の友人から、「大学の先生の関心は、研究者になるようなエリートの教育に集中していて、国民全体に目が向いていないように思った。また、せっかく参加された高校の先生方の発言のチャン…

Blogに期待するもの

思いがけず、ウェブサイトに書いていた日記を「はてなダイアリー」に移す結果となった。今までよりも、広い「読者層」に読んでもらえるだろうと期待している。「大学教授」といえば、世間しらずで、わがままで、傲慢で、専門バカで、説明能力に乏しいと思っ…

アンテナが語るもの

「yaharaのアンテナ」に、私のリンク集から、日常的に更新状況が知りたいサイトを抜き出してみた。こうしておけば、サイトが更新された順にいつも並べてくれるらしい。サイトを訪問する前に更新されているかどうかがわかる。便利だ。あらためて、いろいろな…

「忘れた」!

竹中くんが、パワーポイントの画像をウェブ化するために試行錯誤を重ねている私を見るに見かねて、「ウェブにのせる図の作り方(Windows 版)」という解説サイトを作ってくれた。竹中くん、ありがとう! 出張先ではゆっくり見る余裕がなかったので、つい今し…

リンク表示

ウェブのアドレスがそのまま表示されるのは、やっぱりわずらわしい。本文は、基本的にはHTML文書のはずなので、フレーズをアンカーに使えないはずがない。そこで、通勤電車の中でヘルプ文書の記述をチェックしてみると、「qタグ」+「cite=」+「title=」で…

日本植物学会理事会にて

久々に、植物学会の役員になった。理事は始めてである。選挙で選ばれた59名の中から、さらに選ばれた6名のうちの一人なので、責任が重い。日本遺伝学会でも評議員に選ばれたので、すでに役員をしている日本生態学会・日本進化学会・日本植物分類学会・種生物…

トライアル

ホテルを10時にチェックアウトしたあと、原稿を書くために、行きつけのインターネット喫茶に入ったら、テーブルがすべて撤去され、パソコンが置かれていた。仕方なく、備え付けのパソコンに向かい、日ごろ気になっていた疑問を解消するため、いくつかのキ…