アカガエルの産卵はじまる

今日の午後は、竹中くんと新キャンパスに出かけた。新キャンパス生物多様性保全ゾーンに昨年つくった棚田では、早くもニホンアカガエルの産卵が始まっていた。ニホンアカガエルの産卵は、2月がピークである。したがって、この時期に森に接した場所に産卵できる水場があることが、ニホンアカガエルの生活に必須の条件だ。しかし、水田の乾田化や、山間の水田耕作の衰退のために、産卵の時期に利用できる水場が減ってしまった。その結果、福岡県では絶滅危惧種としてレッドデータブックに掲載されている。幸い、新キャンパスでは、水域の保全につとめた結果、生物多様性保全ゾーンでの産卵数は増加傾向にある。新たに棚田の水場が利用できるようになった今年は、産卵数がさらに増えることを期待したい。水路では、越冬穴からニホンイシガメが顔をのぞかせていた。みぞれが降る寒い1日だったが、季節は確実に、春へと向かって進んでいる。