教育

少人数ゼミでブログを推奨

と書いたところで、終業のベルが鳴った。また、来週。 少人数ゼミの受講生には、瀬名ブログのやり方をまねるので、来週までにブログを開設するように指示した。 こちらも、講義ブログを新たに開設するほうが良いのかもしれない。しかし、私という人間は一人…

講義ブログの可能性

私の古巣の東大総合文化研究科で、「科学技術インタープリター養成プログラム」がスタートした。このコースで「科学技術ライティング実験実習I」を担当されるのは、パラサイトイブの瀬名さん。その瀬名さんが、講義ブログを開設されている。 この講義の第一…

授業スタート

屋久島から戻り、授業を開始。今週から「教官らしい」生活に復帰である。 昨日(月曜日午後)は、研究室のセミナー。今回は、修士論文作成に向けてのM2のセミナーだった。修士課程の単位ゼミをかねている。 昨日(火曜日1時限目)は、「生態学I」の講義。 …

葉の最適サイズなど

えびの実習から大学に戻った。高速道路が宮崎・田野間で土砂崩れのため通行止めになり、学生たちが利用する予定の高速バスが昨日は運休した。今日は、一般道をバイパスして、宮崎→福岡間の高速バスの運転が再開され、学生たちの帰路も確保できた。朝は、3時…

ミズナラとネジキの葉のサイズ

その後もういちど停電したが、すぐに復旧し、大過なく一日が過ぎた。 植物班は、ネジキでは林内の葉より林縁の葉が大型になるのに対して、ミズナラでは逆に小型になるという現象が明らかになり、なぜ逆の傾向が生じるのかを考えながら、当年枝長・当年枝径を…

嵐の中で野外実習

例年えびの高原で実施している理学部生物学科の野外実習では、最初の2日間に共通テーマでの実習(バッタの個体数推定と植生調査)を行ったあと、次の3日間はグループに分かれてテーマ別の実習を行っている。 今年は、テーマ別実習の3日間が、台風のために雨…

野外実習地に台風の影響

野外実習3日目から、台風の影響を受けて、雨が降っている。台風が予報どおりの進路を進めば、昨年に続いて、台風の直撃を受けそうである。 バイクで参加している学生もいるので、この状態で実習を中止して、福岡に戻すことはかえって危険である。学生は、昨…

バッタ類の個体数推定

野外実習初日は、こしき岳旧火口の草原でバッタ類を採集し、除去法による個体数推定のためのデータをとった。コードラート内で3分間の採集を繰り返し、毎回の捕獲個体数を記録する。九大に戻ってから、このデータをもとに、総個体数Nを推定する。 毎回の(3…

「飲むコラーゲン」は肌の健康になぜ効果がないのか?

というテーマに関して提出したもらったレポートを読んでいる。そのなかに、次のような記述が散見される。 「コラーゲンは分解されてはじめて吸収されるのであって、コラーゲンの形で吸収されることはない。しかし、コラーゲンを摂取することでコラーゲン合成…

全学教育科目「地球と生命」レポートから

全学教育科目「地球と生命」の採点に追われている。この講義では、授業で話した内容の中から、重要なテーマを指定して、復習を兼ねてレポートを書いてもらっている。 担当した4回の講義で毎回レポートを出したので、約120人×4回分、つまり約500枚のレポート…

系統進化学試験情報

あと3時間あまりで、ウィーンに向けて出発する。朝食時間まで、あと20分。 「系統進化学」のQ&Aを更新する余裕がなかった。受講生のみなさん、ごめんなさい。今朝早起きして、できるだけ更新していくつもりだったが、いくつか返事を急ぐメールが届いていて、…

教養教育の行方

昨日書いたブログを、全学共通教育改革の作業委員の方にお知らせした結果、丁寧な返事が届いた。その結果、どのような議論を経て、どのような改革案がまとまったかについて、およその理解ができたように思う。まずは、丁寧な返事を下さった委員の方に感謝し…

人間性をめぐる5冊の本

現在、「地球と生命」という全学共通教育(かつての教養教育)のコア科目を担当している。全学共通教育の中で、「地球」や「生命」をとりあげることは、時代の要請に応えていると思う。しかし、たった6回程度の授業で、「生命」についての基礎知識を教えるこ…

質問をしない大学生・新聞を読まない大学生

今日は、六本松キャンパスに出かけて、マスプロ講義を2つこなした。コア教養科目「地球と生命」と総合科目「環境科学概論」。いずれも、200名規模の受講生が相手である。このようなマスプロ講義では、教官が一方的に話す場合が多い。しかし、それでは学生は…

学部教育と大学院教育の比重

今日は、午前中は朝日新聞の取材に応対。ヤクシカが増加し、絶滅危惧植物が天然記念物(ヤクシカ)に食われている問題について、研究成果を聞かれた。取材には、誠実に応じたつもりである。 午後は、研究室セミナー。そのあと、ポスドクの論文原稿をレビュー…

学振申請を終えて

今日は、大学教員としてまっとうな一日を送った。午前中は、研究室見学者と面接。続いて10時から、大学院生・ポスドクとプロジェクトミーティング。午後は研究室のセミナー。夕食前は、卒業研究生3名に「教育的指導」。夕食後は、M1の大学院生の相談にのり、…

少人数ゼミ・スタート

今年の少人数ゼミ「九大新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全」がスタートした。今年は受講生が少なく、今日の受講者は6名、そのうち受講登録をしたのは4名。今日、他のゼミに出た学生が、来週何人か移ってくるかもしれないが、例年よりは少ない受講…

「生態学I」試験会場にて

試験開始から1時間経過。会場に持ち込んだ、学位論文の原稿(英語)と卒業論文の原稿(日本語)に赤字をいれたが、まだ30分ある。電話も呼び出しもこないと、仕事がはかどるなぁ。 「生態学I」は1年生向けの専門科目である。試験問題は4問。第1問は、競…

新キャンパスゼミ・おしまい

少人数ゼミ「九大新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全」が、今日で終わってしまった。来週で最後と勘違いしていた。来週は、試験期間前日で、休みだそうな。知らんかったよ。六本松の教務日程は、箱崎にいると、よくわからんのだ。ゼミの成果として…

優性・劣性の解説

ウェブサイトの教育のページで、明日(もう今日だ)の1時限目までに、先週の授業で出た質問に回答するつもりだったが、とても全部には回答できなかった。一番質問が多かった点:優性対立遺伝子と劣性対立遺伝子で、自然淘汰の作用がどう違うかについては、き…

「スズメバチ」と格闘

毎週水曜日は、1年生向けの少人数ゼミナール「新キャンパスにおける森林と水辺の生物の保全」の日である。4時限目の枠だが、六本松キャンパスで開講されている科目なので、昼過ぎには箱崎キャンパスを出発しなければならない。今年のゼミでは、来年10月…

「質問票」が気がかりで・・・

他に急ぎの用事はいっぱいあるんだけど、「質問票」が気になって、落ち着かない。結局、「質問票」への対応を優先し、「質問と回答」のページをつくり、質問項目を入力した。また、パワーポイントのスライドを、「授業で使った資料」のページに載せた。ここ…

「質問票」の威力

「生態学I」の講義を終えたところ。今回は、テキスト"Evolutionary Analysis"の8章に入るはずだった。この章は、量的遺伝学の手法と、その生態学への応用がテーマだ。この章に入る前に、入試で生物学を選択していない学生がいることを念頭に置いて、メンデル…