葉の最適サイズなど

えびの実習から大学に戻った。高速道路が宮崎・田野間で土砂崩れのため通行止めになり、学生たちが利用する予定の高速バスが昨日は運休した。今日は、一般道をバイパスして、宮崎→福岡間の高速バスの運転が再開され、学生たちの帰路も確保できた。朝は、3時間ほどの遅れが出ていたので、待ち疲れた学生もいたかもしれない。
明日は、あさっての午後のポスター発表に向けて、実習室でデータの整理や解析を行なう予定である。
学生たちに紹介する文献を探すために、ピアンカ『進化生態学』をひさしぶりに開いてみた。進化生態学黎明期の古典的テキストだが、今開いてみても、新しい学問を展開し、体系化しようという意欲にあふれた本である。
邦訳の70ページに、最適葉サイズに関する図が掲載されていた。原典は、次の論文である。

Givnish, T.J. & Vermeij, G.J. 1976. Sizes and Shapes of Liane Leaves. American Naturalist 100:743–778.

Web of Scienceで検索をかけると、この論文を引用している論文は105件あった。これらの中から、明日、学生にアドバイスするうえで参考になりそうなものをいくつかダウンロードした。
Web of Scienceは、こういう文献検索では、圧倒的な威力を発揮する。日本では、限られた大学しか機関登録していない。この現状は、大学教官や学生の教育・研究環境にかなり大きな格差を生んでいるのではないだろうか。
Google.Scholarの登場で、状況はかなり改善されたとはいうものの、やはりWeb of Scienceの検索力が勝る。
急ぎの仕事が山積している。えびの滞在中に督促を受けた仕事もいくつかある。しかし、さすがに疲れた。今日はぐっすり寝て、明日早起きしてがんばろう。