マニラ市街戦の証言

3日連続深夜帰宅、午前3時就寝という不摂生の後に上京し、会議と打ち合わせをこなしたあと、昨夜は都内のホテルにチェックインし、9時ころには寝てしまった。
夜中にトイレに行く時に、点灯する代わりにテレビの電源を入れたところ、

NHKハイビジョン特集「証言記録 マニラ市街戦〜死者12万 焦土への1か月〜」

という番組の途中だった。
すぐに「第4章 イントラモロス」という画面が出たので、大半は見逃したのだと思うが、この第4章だけでも十分に衝撃的だった。
日本軍の戦死者は約12,000人、アメリカ軍の戦死者は1,020人、マニラ市民の犠牲者は約10万人。この数字だけでも、深く考えさせられる。
要塞都市イントラモロスにたてこもった日本軍を攻めあぐねた米軍は、イントラモロスに無差別砲撃を行った。イントラモロスには多くのマニラ市民が暮らしていた。砲撃を受けるイントラモロスの映像・・・。
反日意識の強いマニラ市民の反撃をおそれた日本軍は、男性を片端から連行して殺害した。
目の前で親を連行された子どもたち(当時)の証言を聞くと、胸が押しつぶされそうになる。
マニラ市民の生存者の証言だけでなく、旧日本兵、旧米兵の証言も、それぞれに重い。みんなが、深い心の傷をかかえて生きていることが、ひしひしと伝わってきた。
加えて、日本軍制圧後にイントラモロスに横たわる無数の死体の映像・・・。むごい。
最後に証言をしたマニラ市民の生存者は、もう二度と証言はしない、forgive and forgetと語っていた。
今は、これ以上のコメントをする余裕がないので、関連サイトをメモするに留める。