友人の死

大学時代に苦楽を共にした友人が、白血病を患い、一年間の闘病生活の末に、8月1日にこの世を去った。4日は別の理由で休暇をとっていたので、上京し、通夜に参列した。昨年6月に撮影されたという遺影は、大学時代より元気そうに見えた。
たくさんの参列者や生花から、友人の活躍が偲ばれた。穏やかで、気配りができる人物だったので、きっと同僚や後輩に慕われていたことだろう。また、有能な人物でもあったので、会社ではきっと重要な立場にいたのだろう。
大学時代のことが思い出される。いろいろな思いがめぐるが、なかなか考えがまとまらない。思いでを綴るのは別の機会にしよう。
大学時代に苦楽を共にした友人たちと、いつか集まって語り合いたいと思っていた。その一人が欠けてしまった。まさに、「失われた可能性」だ。それぞれの道を歩んでいる友人たちと、いつか一緒に集まれるという思いが、心のどこかで生きる支えになっていたように思う。残念だが、大学時代に私と出会い、今日まで同じ時を生きてくれたことに感謝しよう。
週末は、19日からの国際会議で討議に付す原稿を書いた。英文シングルスペースで22ページの草稿が何とかできあがった。仕事をしているほうが気がまぎれる。
癒されたい気持ちで、「コクリコ坂から」をもういちど観てきた。「さよならの夏」が胸にしみる。