『アナと雪の女王』(原題:frozen)

矢原@インチョン国際空港です。日本では14日から公開される『アナと雪の女王』(原題:frozen)をロンドンから戻る機内で見ました。いやぁ、評判にたがわぬ名作です。クライマックスで、一度目は涙があふれ、結末を知ってから見た二度目でも、涙がにじみました。ディズニーは、『魔法にかけられて』(原題:enchanted)で魔法をパロディにするなど、「魔法」の使い方を模索していました。そして、長編映画50作目の『塔の上のラプンツェル』(原題:tangled)の成功を経て作られた『アナと雪の女王』では、「王子さまのキス」を見事に乗り越えて、「真実の愛」という普遍的なテーマにたどりつきました。屈折のない、純粋な物語。ディズニーの原点を現代に蘇らせた名作と言えるでしょう。「風立ちぬ」と違って、ストーリーは単純だし、テーマも単純。しかし、当たり前のことが当たり前でない世の中で、この純粋さは貴重です。映像はさらに磨きがかかり、人物の表情や動きも良いし、ブリザードのシーンや雪の結晶が成長していくシーンは圧巻。音楽もすばらしい。とくにLet it goは良いですね。エルサが雪の城を作ってひきこもるシーンで歌われる歌ですが、自立を宣言する力強い歌。It's time to see what I can do, to test the limits and break through. No right, no wrong, no rules for me. I am free! 歌詞も良いですね。次は日本語吹き替え版で、松たか子の歌を聞いてみたいものです。(Facebookに書いた記事を転載)