少女アスカ再生のものがたり

未来の話。少女アスカは宇宙で事故にあい、命をうしなった。ただし、脳死に至る前に、彼女の体は「救出」された。この時代には、脳を生かしたまま運び移植する技術と、細胞から個体を再生する技術が発達していた。アスカの体は移植可能な状態で地球に運ばれ、その体の細胞から、少女の体が再生された。発生・発育を早め、10数年間を数週間に短縮して少女の体を再生する技術もまたこの時代には利用可能になっていた。少女の脳は数週間の間、培養液中で維持された。脳だけは、移植しないと記憶が引き継がれないのだ。しかし、この時代の技術をもってしても、脳移植には失敗のリスクが大きかった。
アスカには双子の妹と、恋人の少年がいた。アスカはみんなに好かれていたが、妹はそれに反発し、みんなに嫌われるような行動をとっていた。周囲は、妹の体にアスカの脳を移植すれば良いのにという。少年はそれに反対したが、もしアスカの脳の移植が失敗したときには、それをひそかに願う気持ちも芽生え、苦しむ。妹と少年は、再生医療でよみがえるアスカの発生・発育を懸命に「看病」し、その過程で少年は妹が少年を思う気持ちを知る。やがてアスカの体は脳移植可能な状態まで発育し、ついに脳移植が実施される。手術は成功した。しかし、少年には妹への気持ちが芽生えはじめていた。アスカを懸命に「看病」した数週間の記憶は、アスカにはないのだ。とまどう少年。その葛藤の中で、夢から醒めた。
一昨夜にプノンペンに到着し、昨日の午前中はBokor国立公園のふもとに移動。午後には炎天下を歩き、600mくらいまで登った。そのせいだろうか、不思議な夢を見たので、5時前に起きてすぐに記録した。
夢の想像力って、ほんとにスゴイ。私にこんなものがたりを作る能力があったとは。信じられない。