つくし採り・のびる摘み

今日は昼に東京出張から戻り、午後はひさしぶりに伊都キャンパス(九大新キャンパス)生物多様性保全ゾーンに出かけ、林床移植地の番号杭の管理作業をしてきた。
今週は、環境研のTさんが林床移植地の調査に来てくださった。もしかして、まだいらっしゃるのではと期待したが、お目にかかれなかった。残念。
せっかく来ていただいたのだが、私のほうが、修士論文発表会→学位審査会→東京出張、というスケジュールのため、結局すれちがいになってしまった。
一週間前には、メキシコにいた。時差・疲れがまだとれていない。仕事は何から手をつけてよいか判断できないほどたまっているが、午後にデスクワークをしても、ほとんど進捗しそうになかった。福岡空港までの機内では仕事をしていたが、空港についた時点で、午後には休みをとって、体を動かすことにした。もっとも、調査は立派な業務なので、本当は「休み」とは言えない。
伊都キャンパスに着いたころは空がすっかり晴れ上がり、トレーナーを着て作業をしていると汗ばむくらいの陽気だった。気温は、17-8度あったのではないか。まるで4月の暖かさである。
水域では、ニホンアカガエルのおたまじゃくしが元気におよぎまわっていた。早くも無尾型に成長し、上陸している個体もいた。「かめの眼通信」の記事によれば、今年は産卵数が最高記録を更新したそうだ。確かに、例年になくおたまじゃくしの個体数が多い。水域を増やしたことに加え、竹林伐採後に落葉樹が成長したために、林床の餌が豊富になり、ニホンアカガエルが増えたのかもしれない。
植物では、シロバナサクラタデの沈水葉が目立った。シャジクモの成長も始まっていた。
つくしはもうほとんど伸びきっている。胞子嚢穂に胞子があまり残っていない。食材としては、ちょうど食べごろだ。林床移植地での作業のあと、二束ほどつくしを採った。ついでに、のびるも摘んで、夕食用に持ち帰った。
つくしは、定番の卵とじ。今年のつくしは痩せ気味だったが、かえって歯ごたえがよく、とてもおいしかった。
のびるは、酒の肴にするなら酢味噌あえがベストだが、今夜は、だし・醤油・みりんで味付けをした。これもまたよし。
今日はぐっすり寝て、明日の集中力を高めよう。