読みやすい文章の書き方

読みやすい文章の書き方を学びたいなら、下記のサイトをお勧めする。

このテーマについて解説したサイトは山ほどある。たとえば、下記にリンクされているサイトをひととおり見るだけでも、おなかがいっぱいになるに違いない。

これらのサイトの中で、「日本語ライティング」は、その主張の明快さと、書かれている文章の読みやすさの点で、群を抜いている。
「読みやすい文章の書き方」について解説したサイトなのに、ちっとも読みやすくないサイトが少なくない。それらに比べ、「日本語ライティング」は、主張と実践が一致している。だから、説得力がある。このサイトに掲載されている、読売新聞の社説の改稿例や、大学教授の投稿文の改稿例を読めば、誰しもこのサイトの作成者の文章力に信頼を置くだろう。
ただし、このサイトで解説されているのは、あくまでビジネス文書、実務文書の書き方である。
私は、エッセイを読んだり書いたりすることも好きなので、実務文書として読みやすい文章だけが読みやすい文章だとは思わない。
実務文書に要求されるのは、短い時間で書かれている内容を読者に伝える技術である。試験を採点する大学教官も、申請書を採点する審査員も、提案文書を読む会社の上司も、みんなみんな、忙しい。だから、限られた時間の中で、内容がすぐにわかる文章が要求される。
しかし、このような実務文書は、読んでも面白くない。要するに、マニュアルやハウツー本のようなものだ。必要なところだけ拾い読みすれば良い。読んで面白いことは要求されていない。一方で、読んで面白い文章には、ストーリーや起承転結が必要だ。それがないと、読者はすぐに飽きてしまう。
「読みやすい文章の書き方」を解説したサイトや本では、実務的な読みやすさだけが強調される傾向がある。しかし私は、ストーリーや起承転結もまた、「読みやすい文章」のもうひとつの重要な要素だと考えている。