京都議定書への意見

muchannさん、京都議定書発効への意見を書かれたBlogのアドレスをご連絡いただき、ありがとうございました。コメント欄では、リンク表示が使えないので、ここでリンクしておきます。
「温暖化防止としようして化石エネルギーの使用を抑制することも大切だがむしろ、大事なことは、化石燃料に代わって人類の持続的発展を可能にする新しいエネルギーの発見、開発ではなかろうか。」というご意見には、賛成しかねます。
化石燃料の使用抑制と、代替エネルギーの開発とは、両立可能な課題です。Aも大切だがむしろBが大事、という論法は、「二分法の罠」にトラップされていると思います。
中西さん同様、科学的根拠への疑問を持たれているようですね。
地球温暖化が進行していることには、証拠があります。大気中の二酸化炭素濃度が産業革命以後増加を続けていることも確かです。両者の因果関係には、不確かさがあります。あとは、私たちの判断(仮説選択)の問題です。私は予防原則にのっとって、温暖化対策を実行することを支持します。温暖化対策という検証により、仮説が誤っていたとわかっても構いません。仮説の検証を待たずに判断を下す必要がある場合には、より好ましくない予測を仮説として選択し、対策をとるべきだと考えます。