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科学がきらわれる理由

オーバーポスドク問題に関する長いブログ(「柳田さんへの手紙」)に対して、「熱い議論」は起きなかった。「専門馬鹿がなぜ悪い」と題してブログを書いたときとは大違いである。これは、予想どおりの結果だった。 「専門馬鹿がなぜ悪い」と題したブログに始…

柳田さんへの手紙

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柳田充弘 さま同じ生物学の研究に身を置くものとして、柳田さんのブログを、興味深く拝読しています。日ごろの「口の悪さ」は影をひそめ、若者に真剣に語りかけられている様子が、私には印象的です。 今日は、6月9日の「『過剰な』ポスドクについて」以来…

「研究協力者」の質と規模

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Josepoohさんから、「教授の立場から見た時の研究協力者の質・規模」について、「分野毎に温度差がある」のではないかというコメントがありました。 非常に大雑把な区分けですが、 (1) 多数は不要(というかむしろ邪魔)な分野 (2) 多数必要であるが、必ずし…

オーバードクター問題:資料へのリンクの追加

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大学に戻り、nqさんが紹介してくださった「第3期科学技術基本計画の重要政策(中間とりまとめ)」(平成17年4月:文部科学省科学技術・学術審議会基本計画特別委員会)をざっと見た。以前に目を通したことがあるが、確認したい点があった。研究者のポス…

オーバーポスドク問題:学位取得者の質は低下しているか?

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この問題に対する現状認識は、オーバーポスドク対策について合意形成を行う上での一つのキーポイントだと思う。一若手教員さんは、母集団の増加によってトップレベルの研究能力は伸びたが、平均値は低下しているだろうというご意見。hhayakawaさんは、優秀層…

オーバー・ポスドク問題:文献紹介

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私がK大の学生だったころ、大学院ではオーバー・ポスドク問題が深刻化し始めていた。「OD牧場」と呼ばれる研究室もあり、そのような研究室では学位をとっても職につける希望はほとんどなかった。学位は、「足の裏の飯粒」と呼ばれていた。取らないと気持ちが…

オーバーポスドク問題:現状認識についての論点

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たくさんのご意見をありがとうございました。昨夜は、コメントに目を通し、考えをめぐらすだけで終わってしまいました。これから私の意見を述べていきますが、できるだけコメントに応える形をとりたいと思います。大きく分けて、「現状認識」の問題と、「今…

オーバー・ポスドク問題

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「理系白書ブログ」5月4日の記事に対して、次のようなコメントをした。 次期の科学技術基本計画では、増産したポスドクへの対応策は盛り込まれるのでしょうか。理系の大学院生の間で、「はくしが100人いるむら」が話題になっています。この状況が続けば、…