公開講演会「生物多様性観測・評価・予測研究の最前線」

今日は、都内で研究プロジェクトの全体会議。明日は、以下のように、公開講演会を開催する。もっと早くアナウンスすべきだったが、今日まで研究会の準備などに追われ、ブログへの掲載が後手にまわってしまった。今からでも、アナウンスしておこう。

環境研究総合推進費戦略的研究開発領域S-9「アジア規模での生物多様性観測・評価・予測に関する総合的研究」(2011-2015、プロジェクトリーダー:矢原徹一)では、アジアにおける生物多様性の現状を評価し、その損失を防ぐための政策提言を行うことを目標として、種・遺伝子多様性、森林・陸水・生態系に関する、アジア規模での生物多様性観測を実施しています。定点調査地における現地調査の結果を、リモートセンシングや標本情報にもとづく広域観測データと統合し、分布モデリング・絶滅リスク評価などの手法を用いて、「アジアのどこで、どれだけの損失が、どのように進んでいるか」の評価すること、この評価にもとづいて、アジアにおける生物多様性損失を減らすうえで有効な対策、およびその優先順位の決定に科学的根拠を与え、国際的な生物多様性アセスメントや我が国の生物多様性国家戦略改訂などに貢献することを最終目標としています。

本プロジェクトでは、下記の日程で公開講演会を実施します。生物多様性の変化に関心のある、多くの方々のご参加をお待ちしています。

日時:1月8日(日) 13:00-17:00

会場:東京大学農学部1号館8番教室

主催:環境研究総合推進費戦略的研究開発領域S-9「アジア規模での生物多様性観測・評価・予測に関する総合的研究」

プログラム
1:00-1:35
矢原徹一(九州大学):生物多様性の観測・評価をアジア規模でどうやって実現するか?
1:35-2:10
森長真一(東京大学):植物の適応と環境変動−ゲノムを温ねて生態を知る
2:10-2:45
黒川紘子(東北大学):森林の生態系機能を予測する−種多様性と機能形質の観測から
2:45-3:00 休憩
3:00-3:35
中村太士(北海道大学):広域データから見えてくる日本の河川の現状と課題
3:35-4:10
山本啓之(海洋研究開発機構):海の生物多様性−見える多様性と見えない多様性
4:10-4:45
辻野亮(総合地球環境学研究所):東南アジアの森林減少と可能性
4:45-5:00 全体への質問