30数年ぶりの再会

中国昆明植物研究所のチームがカルダモン山地の調査に入っていると聞いて、いったい誰がリーダーなのだろうと気になっていた。昨日、カンポントム省で中国チームと会う機会ができた。なんと、調査隊リーダーは武素功先生ではないか。30数年ぶりの再会を喜び、思わず抱きあった。
武素功先生は、私が大学院生時代に、京大の植物分類学研究室にしばらく滞在された。シダ植物の分類の専門家である。私は当時はイラクサ科ヤブマオ属の研究をしていたが、高校時代は日本シダの会会員だったので、武素功先生とは話があった。武素功先生は当時すでに教授職につかれていたと思う。一方の私は、20代の大学院生だった。覚えてもらっていて光栄である。
お年を伺ったところ、75歳とのこと。しかし、ホテルの階段を登る足取りは軽く、年齢を感じさせない。20年後の私も、こうありたいものだ。
カンボジアでの調査は、今日で終了。明日の夜には、福岡への帰路につく。GCOE実習メンバーは、みんな元気である。クモやアリやハリナシバチを食べて、生物多様性の恵みを体験した実習も、ひとまず大団円。