コペンハーゲンからソウルへ

コペンハーゲンでの講演を無事終えて、昨日の朝ソウルに到着し、EAFES(東アジア生態学会連合)のビジネスミーティングに出席した。夜は、高麗大学の留学生会館に宿泊。今日の午前中は、留学生会館でT君の論文原稿をじっくり読み、改訂案を作った。午前中で終える予定だったが、時間切れとなり、3時半ころからソウル仁川空港で作業を終えて、T君にメールを送った。投稿中の論文で、レフェリーのコメントにもとづいて改訂した原稿である。とても良い仕事なのだが、アクセプトまで予想外に時間がかかっている。今回の改訂でぜひともアクセプトにこぎつけたいので、文章表現にも細かな注意を払ったつもり。
コペンハーゲンでの講演については、日ごろから辛口のハル・ムーニーさんに、"You are a right stuff"とほめていただいた。DIVERSITASが中心になって企画したセッションだが、気候変動の会議での講演なので、genetic diversity, evolution, ecosystem survice, とclimate changeを関連づけて15分で話せという無理難題を仰せつかった。何とか任務を果たせてほっとした。
コペンハーゲンの会議は、COP15のプレコンファレンスなので、日本からも気候変動の研究者がたくさん参加しているものと期待していたが、日本からの参加者はわずか10名程度。全体会議の討論でも日本の姿はまったく見えなかった。京都議定書の目標達成もおぼつかない日本は、気候変動に関する国際舞台の議論からすっかり遠ざかっているように感じた。
私としては、少なくとも生物多様性に関しては、日本の貢献がしっかり認められるように努力したい。