日本から南アフリカへ:植物レッドリストのための市民調査員ネットワーク

「William Bond博士が日本のやり方にヒントを得て、市民によるモニタリングという方法を採用したのではないだろうか」(下記)と予想したが、実際にそのとおりであることがわかった。南アフリカ植物専門家グループ長のDomitilla Raimondoさんが、「William Bondはこのプロジェクトのアドバイザーで、日本のやり方が参考になるとなんども話してくれたのよ」と目を輝かせて語ってくれた。個体数を桁で記録するやり方も、日本の方法を参考にしたそうだ。日本では、再調査をして10年間の変化を調べたと話したら、南アフリカでもぜひそうしたいという返事だった。
とても嬉しいニュースだ。これからは、もっと密に連絡をとりあっていきたい。
南アフリカには、昨年3月に訪問したばかりだ。William Bond博士にテーブルマウンテンの麓の植生を案内していただいた。南アフリカは日本からは遠い国である。植生も植物相も確かに大きく違うのだが、実際に行ってみると、日本にも見られる属がかなりある。テーブルマウンテンを歩きながら、地球はひとつだと痛感したのを思い出す。
来年には、ケープタウンでDIVERSITASのOpen Conferenceが開催されるはずである。再訪するのが楽しみになった。