テーブルマウンテン再登頂

yahara2007-04-04

今日は、北斜面にあるケーブルカーを使って、テーブルマウンテンに再登頂した。ケーブルカーの終点から、テーブルマウンテンのピークまで、私の足なら片道30分程度の行程である。非常になだらかなスロープだが、ちょっとした地形で植生が変わるので、面白い。
帰路は、北斜面のゴルジを歩いておりた。
屋久島の「神様のクボ」(プロフィールの写真)を思わせる絶壁の間をぬって、斜面を下った(右の写真)。なかなか絶景である。
北斜面のほうが、南斜面よりもずっと乾いている。北半球とは逆である。ゴルジを下ると、次第に谷が開け、陽射しが強くなった。暑い。山ではあまり水を飲まない私だが、がまんできず、ペットボトルの水を繰り返し飲んだ。
かなり下ったところで、得体の知れない植物に出会った。維管束植物であることは確かだが、何なのか見当がつかない。
ホテルに戻ってから、Schizaeaだと判明。知るひとぞ知る、奇天烈なシダ植物である。そういうシダがこの世にあることは知っていたが、うーむ、奇妙だ。
ホテルに早めに戻り、シャワーを浴びたあと、5時すぎから、ケープ大学でWilliam Bondの研究室の大学院生2名と話をした。二人ともよく勉強していて、ゼロサム多項分布だの、コミュニティ・ファイロジェネティクスだのというレベルの会話を楽しんだ。ケープ大学の生態学のレベルは、相当に高い。
大学院生と別れたあとに、Williamに"You have good students, don"t you?"と言ったら、満足そうだった。
なお、写真の腕前がプロ級なのは、Antonのほうで、彼の学位論文には、すばらしい写真が掲載されているそうだ。見てみたいものだ。