集団生物学採点終了

yahara2008-02-09

1年生向けの全学共通科目「集団生物学」の採点を終了し、成績を登録した。毎週レポートを出してもらったので、採点にかなり時間がかかってしまった。
授業の後半では、遅刻者がかなり目立つようになった。20分も遅刻しながら、教室にいる友人に手をふって入ってくる学生がいたので、「いくらなんでも教官に失礼じゃないか」と叱ったことがある。しかしそれでも遅刻者が減らないので、10分以上遅刻した者には、レポート用紙(教務係作成の用紙)に遅刻した時間を書き込んで渡すようにした。
すると、次の回から、遅刻した時間を書き込んだ用紙がすりかえられた。遅刻した学生が、別の授業で集めたレポート用紙とすりかえたのだ。そこで、レポート用紙をすりかえた場合には。それがわかるような工夫をした。そして、レポート用紙をすりかえた学生の点は、0点とした。つまり、欠席扱いである。レポート用紙のすりかえは明白な不正行為なので、一回でも不正行為をした学生は、不合格にしたいところである。しかし、とりあえず欠席扱いとして全レポート点を集計した。
11回分のレポート点を入力し、総合点順にならべたエクセルの表を使い、欠席・遅刻・レポート用紙すりかえ行為のセルに蛍光マークをつけて見ると、点数の低い側に蛍光マークが集中している。この表を見て、どこまで合格にするかを総合的に判断した。
合格率は73%。点数分布は図のとおり。点数分布だけを見れば50点台まで救ってあげたいと思うところだが、50点台には欠席・遅刻・レポート用紙すりかえ行為が目立つ学生や、レポート点が低くて授業中に頻繁に寝ていたと思われる学生が多い。ボーダーラインの学生のレポートを再チェックし、若干の補正を行なったうえで、補正点の60点未満を不合格にした。かなりフェアな判定をしたつもりである。
繰り返して書いておくが、レポート用紙のすりかえは明白な不正行為である。社会に出れば、たった一度の不正行為で職を失うことだってある。レポート用紙のすりかえを行なった学生は、厳しく反省してほしい。そして、二度とこのような行為をしないように願いたい。