花を選ばないスズメガ

ついに梅雨が明けた。
昨日は、曇りがちで、昼には少し雨に降られたが、今朝は快晴。すっかり、夏の青空である。
昨夜は、スズメガが頻繁にやってきた。7時半から8時ころまで、実験集団には2匹が同時に訪花していることが、頻繁にあった。ビデオカメラの記録がなければ、どの花に何回訪問したかを正確にカウントするのは難しい状況だった。ビデオ映像から、それが正確にわかる。
結果はというと、21日の美しいデータとはまったく異なり、スズメガはハマカンゾウとF1雑種をまったく選んでいない。手当たり次第に、もぐれる花には片端からもぐっていた。
いったい、どうしてなんだ。
新しい仮説を考えてみた。あと数日の観察で、検証できるだろうか?


写真は、スズメガがF1雑種の花にもぐりこんだ様子。
スズメガがハナバチのように花筒にもぐりこむことは、あまり知られていないと思う。昨夜は、決定的な証拠写真が何枚もとれた。

なお、キスゲは実験には使っていない。キスゲの花は夕方に咲き、朝閉じる。ハマカンゾウとF1雑種の花は、朝咲いて、夜閉じる。ポリネータが花をどのように選ぶかを調べるには、開花時間をそろえる必要がある。F1を数年かけて育てたのは、そのため。