総長との懇談

今日は、生協理事長として、梶山総長にお目にかかり、30分間の懇談をした。今回で、3回目である。つまり、私の理事長づとめは、3期目に入ったことになる。
今回は、専務の発案で、3人の学生代表に同席してもらった。このアイデアは、とても良かった。
一人は、組織部長。彼は、受験生に対してホテルから会場までの誘導サービスをしていることや、新入生に対して、独自の履修の手引きなどを配布していることなどを紹介してくれた。
二人目は、先輩による就職活動セミナーを企画・主催している学生。工学部などでも、教官の推薦だけでは内定がもらえなくなっている現状や、より幅広い選択肢を学生が求めている現状をしてくれた。総長から、リクルートなど民間のサービスに対してどのような独自性が発揮できるのかと質問されても、堂々と対応してくれた。
三人目は、先輩によるPC講座を企画・主催している学生。今の若い世代の学生でも、パソコンを使いこなせていない現状があることについて、総長は認識をあらたにされたようだ。
九大生協では、このほかにも、学内誌「KYUDAI WALKER」や「芸工プレス」の編集、体育会、寮委員会など、学内のさまざまな分野で積極的な役割を果たしている学生たちに、理事をつとめてもらっている。
総長には、学生たちが、「九大を選んで良かった」と思って卒業し、卒業後も九大を応援してくれることが、長い目で見て九大のためになるので、生協では、さまざまな分野での学生の自主的な活動を支援する方針だということを力説した。
また、組織の活力は、競争だけで生まれるものではなく、協力というインセンティブも重要なのだという持論を申し上げた。
この意見は、毎年申し上げている。総長は、昨年までは競争が大事だという意見を強調されていたが、今年は学生たちが良い発言をしてくれたので、「協同」の価値について、理解を深めていただけたように思う。
学生の代表が、総長に直接会って意見を述べる場は、もっとあって良いと思う。今回は、その方向へのひとつの試みとして、大きな意義があった。