ヨハネスブルグ・つなぐ

環境省生物多様性プロジェクトの公開講演会(6日)・研究会・拡大アドバイザリー会合(7日)を終えたあと、福岡にもどって8日の1時限目は、生態学Iの授業。その午後には空港に向かい、香港経由で南アフリカヨハネスブルグ)に飛びました。ヨハネスブルグには9日朝に到着し、夕方には国際マメ科多様性アセスメントのチームメンバーと打ち合わせ会。夜は会食。翌10日は、国際マメ科多様性アセスメントのワークショップ。夜は国際マメ科会議のコンファレンスディナー。そして11日朝には空港に向かい、帰国の途へ。福岡到着は12日の朝。13日は別の会議で京都を日帰り。14日は出勤して、学生と面談+学位論文の原稿読み。いやぁ、実に充実した毎日の連続です。
昨夜はやや喉に痛みを感じたので、早めに帰宅して、「ビブリア古書堂」の初回を見て、寝ました。剛力彩芽は、ややセリフがたどたどしい。ういういしいと言えなくもないが、ちょっと力不足かな。原作のヒロインの二面性は演じ切れていません。でも、東京全力少女で好感度を下げた武井咲よりは、役に恵まれましたね。
それに比べ、機内で観た「つなぐ」のヒロイン、橋本愛の演技には、鬼気迫るものがあり、圧倒されました。すごい。「愛しの座敷わらし」で演じた悩める女子高生、「桐島」で演じたクールな女子高生とうってかわって、プライドが高く、猜疑心がつよい、かなり嫌味な女子高生の役。しかも、親友を二度うらぎったあと、自分の行為を悔いて号泣するむつかしい役どころ。将来、中谷美紀のような演技派女優になるかもしれませんね。
また、相手役の松坂桃李は、橋本愛の鬼気迫る演技をうまく受け流していて、なかなか安定感がありました。
ヨハネスブルグでは、国際マメ科多様性アセスメントのプロジェクトに確実な進展がありました。日本発の国際プロジェクトが確実に成果をあげつつあります。国際チームをまとめていくのは大変ですが、やりがいがあります。
コンファレンスディナーでは、宴たけなわとなったころ、大会委員会のメンバーがネイティブアフリカンの歌や踊りを披露し、やがて世界中からの参加者が一緒に踊って盛り上がりました。アパルトヘイト制度が廃止された1994年から数えて、およそ20年。ネイティブアフリカンの研究者も育ち、南アフリカは大きく変わりつつあります。