紅白歌合戦は白組の優勝

私は紅組の圧勝と予想していたので、意外な結果でした。安倍内閣支持率に続いて、予想がはずれました。
21世紀に入ってから最近まで、白組の優勝が続いていました。その理由に関する私の仮説は、女性歌手の歌が個人の内面的な感情を歌ったものが多いのに対して、男性歌手の歌は「世界」、「希望」など、外に向かうメッセージがこめられた歌が多いからというもの。失われた10年がやがて20年になろうという閉塞した時代には、内向きの歌よりも外に向かって広がる、希望が感じられる歌のほうが、支持を集めるのだと思います。しかし、昨年は紅組が優勝しました。少し、雰囲気が変わってきたのだろうと思っていました。それは、女性歌手が、明日への希望をこめた、外向きの歌を歌うようになってきたからではないかと思っていました。
今年の紅白の曲目リストを見ると、SKE48:パレオはエメラルドvs金爆:女々しくて、がまず目につきます。いきなり男性歌手が「女々しくて」では、元気が出ない。「パレオはエメラルド」の勝ちだろう。
後半の最初は、関ジャニ∞vsももクロ。この組み合わせも、路上ライブから這い上がってきたももクロの勝ちだろう。
終盤、福山雅治vsプリプリ。被災地を励ますために一年間活動してきたプリプリの勝ちだろう。
トリ、生きものがかりvsSMAP。梅ちゃん先生テーマソングより、オリンピック応援歌「風が吹いている」の勝ちだろう。
こう考えていたのですが、予想ははずれました。おそらく、AKB、SKE、きゃりぱみゅ、ももクロなどの若い女性歌手が、世代をこえた支持を得てはいないこと、その他の女性歌手には演歌が多く、内向きであることが、敗因でしょう。
安倍内閣支持率予想もはずれました。新聞各紙が報じた支持率は、55-60%程度で、私の初期予想と一致する結果でした。安倍首相の現実路線や株価などで、無党派層の支持はほとんど動かなかったようです。安倍政権が参院選まで今以上に支持を増やすことは考えにくいので、日本の政治は今後も不安定な状況が続きそうです。
さて、年が明けました。新年の抱負は後回しにして、もうすこし仕事をしてから寝ます。
ちなみに、紅白歌合戦は、ほとんど見ていません。歌合戦の時間帯に、学生2人から送られたファイルを読んで、メールで返事をしました。そのほか、学位論文の原稿をはじめ、急いで対応しなければならない仕事が山積しています。年が明けても、師は走ります。