自然再生ハンドブック編集会議
今日は朝5時半に起き、7時の便で上京して、自然再生ハンドブック編集会議に出た。「自然再生ハンドブック」編集は、鷲谷さんが生態学会会長のときに企画がスタートしたので、6年越しの仕事である。鷲谷さんから生態系管理専門委員会委員長を引き継ぎ、「自然再生事業指針」を作るところまではスムースに事が運んだ。しかし、「自然再生事業指針」を受けた「自然再生ハンドブック」の方は、予想外に編集作業が長引いてしまった。
H16-18年度環境省環境技術開発等推進費のプロジェクトで「自然再生ハンドブック」をまとめると公約したのだが、助成期間中にこの約束を果たせなかった。昨年度もプロジェクトの報告書準備に追われて、肝心のハンドブック編集が遅れてしまった。生態学会福岡大会までには出版したかったのだが、公開講演会テキスト「森の不思議を解き明かす」の出版という新しい仕事を入れてしまい、こちらを優先せざるを得なかった。
公開講演会テキスト「森の不思議を解き明かす」の編集経験から、講演会の日程を設定し、退路を断てば、仕事が進むという教訓を得た。この教訓を活かし、来年2月21日に「自然再生ハンドブック」をテキストにした講習会を東京で開催することにした。この日程から逆算すると、6月中には著者による修正を経た完成原稿を出版社に渡す必要がある。そこで今日編集会議を設定し、今日までに全ての著者から原稿を集めることにした。残念ながら全ての著者からはまだ集まっていないが、残る数名の方々の執筆も進行中なので、今月中には原稿が揃いそうだ。
今日は、生態系管理専門委員5名で集まって、原稿を読んで、コメントを書く作業をした。これから著者と順次連絡をとりながら、原稿の改訂作業に入る。
私のほうは、何とか今日までに、この仕事を優先順位トップに据える状況を作った。今日の編集会議でモチベーションも高まったので、このテンションを維持しながら、一気に改訂作業を片付けたい。とはいえ、日常業務もあるので、一気にやっても2週間はかかるだろう。
大学院生や卒業研究生とのプログレスミーティングとか、論文原稿の改訂などには、日によって優先順位をトップにあげて、対応する必要がある。少なくとも毎週火曜日は、これらの優先順位をトップに据えることにしている。
それにしても、東京を日帰り出張した日のほうが帰宅時間が早いという生活は、そろそろ見直す時期に来ている。まだ体力が維持されてはいるが、あまり体力を過信してはいけない年齢になりつつあると思う。