百獣の王はライオンにあらず

南アフリカの通貨は、ランド(Rand)。空港での両替では、1ランドが17.3円(ただし、これに手数料などが加算され、実際には18円)だった。100ランド札をおよそ2000円と思って暮らせばよいだろう。
換金の結果、ランド紙幣を4種類受け取った。
10ランド紙幣のデザインは、サイ。顔のクローズアップと、母と子の2頭が草原を歩いている様子が描かれている。
20ランド紙幣は、アフリカゾウ。顔のクローズアップに加え、こちらは両親と子供の3頭が草原を歩いている様子が描かれている。アフリカゾウは父親も子育てを手伝うのだろう。
50ランド紙幣は、ライオン。オスの顔のクローズアップに加え、2頭のメスと1頭の子供が一緒に並んで水を飲んでいる様子が描かれている。ライオンは、プライドと呼ばれる群れで複数のメスが共同で子育てをする。オスは、群れからはなれて別の群れをのっとる。このとき、子殺しが起きることがある。そんなことを思い出しながら、紙幣のデザインをながめた。
さて、100ランド紙幣のデザインは、なんでしょう。日本人なら、ライオンを選びそうだが、ここ南アフリカでは、ライオンよりも位が上の動物がいるのである。ちなみに、シマウマは100ランド紙幣の裏面に描かれている。キリンはどの紙幣にも登場しない。
答えは次回のお楽しみにとっておこう。