排糞サイト

月曜日にセミナーで研究計画を発表する大学院生と、メールで相談をしている。研究テーマは、哺乳類の糞場の機能。アナグマやタヌキなど、哺乳類には複数の個体が同じ場所で糞をする習性を持つものがいる。この習性にいったいどのような適応的意味があるのかを探ろうという研究だ。ちょっとクサイテーマだが、未解決の問題であることは確かである。糞場研究の大家になれば、あちこちでウンチクを傾けられるかもしれない。
今朝届いた研究計画案で、タイトルが変更されていた。昨日までの文書で、「ウンコサイト」と書かれていたところが、「排糞サイト」と修正されている。「ウンコサイト」はかわいらしくて良いと思っていたが、さすがに論文でこう書けば、「学術的でない」と言われるだろう。セミナー前に、研究室の先輩から「教育的指導」が入ったようだ。
ちなみに、「ウンコサイト」、いや「排糞サイト」(defecation site)とは、「シングル糞」(single feces)=穴を掘って糞をしている場所で、糞が1個しかなかった所と、「糞場」(latrine)=直径1m以内で2個以上の糞が確認できた場所、の両方を含む用語だそうだ。latrineなんて英語は、初めて知ったよ。
さて、本題。(何が、本題や?)
「排糞」って、あまり聞きなれない表現と思って、googleで検索してみたら、なんと14,900件もヒットした。「放牧牛の排糞はシバ型草地植生の種多様性を維持する」とか、「糞塊密度調査法のためのエゾシカ排糞調査」などというように使われていて、動物生態学では一般的に使うようだ。
しかし、日常用語としては、「○糞」だろうと思って、「○糞」で検索してみたら、380,000件のトップにこんな記事が・・・。

以下、羽田空港にて、サイト管理者により削除されました。