年度のおわり

実にひさしぶりに書く。日本生態学会新潟大会では、毎晩仕事が尽きず、ブログを書く余裕もなかった。
まず、大会最初の夜は、自然保護委員・九州地区会長として、やんばるヘリパッド移設地の環境影響評価に関する意見書を書いた(この件については、あとでより詳細に紹介する)。何しろ、翌日(25日)が意見書提出のしめきりである(消印有効)。夜に大量の書類に目を通し、意見書を書いて、翌朝に大会本部で印刷し、発送の手配をした。
そのあと9時半から、大規模長期研究シンポジウムで講演。大規模長期研究の集まりに呼ばれたのは初めてだったので、こちらの準備にも時間をかけた。
一方で、24日に、JST振興費業務室からメールが届き、科学技術振興調整費に申請した提案が書類選考をパスしたことを知らされた。朗報ではあるが、30日までに審査員から出た質問に対する回答書を作らなければならない。ヒアリング用のパワーポイントも作成しなければならない。朝から8時すぎまでは、大会シンポやポスター発表、自由集会に出たので、作業をするのは9時をすぎてからである。
書類選考にパスすることを前提に、事前にかなりの準備をしておいた。そこで、大会参加中の分担者のメンバーに集まってもらって、パワーポイントスライドを使って最初の練習をした。いろいろと有意義なコメントをもらえたので、それらを取り入れて、夜な夜なスライドを改訂した。
28日に新潟から戻り、29日は福岡市の今津干潟懇話会。私が座長である。そのあと、施設部整備計画課で、18年度の環境監視調査の打ち合わせ。夕方は、工学部に足を運んで、ヒアリングの打ち合わせ。30日は、審査員への回答書を完成させてJST振興費業務室に返答した。
今日は、福岡市環境共生指針の打ち合わせ、環境創造舎の総会、新卒業研究生との相談などの合間をぬって、急ぎのメールの返事を書いた。まだ、返事をすべき用件がかなり残っているが、何とかブログを再開する余裕はできた。
昨夜は、こちらに調査に見えているTさんと、Nさん宅で会った。「矢原さんは現在を疾走することに忙しい」というようなことを言われた。確かに、過去を振り返って懐かしむことにはあまり時間をかけていない。大規模長期研究シンポジウムで、司会のSさんから、「これまで大規模長期プロジェクトをアレンジしたなかで一番苦労したことは?」という質問をされたとき、即座に、「さぁ、過ぎたことはあまり考えないほうなので、苦労したことは思い出せない」と答えてしまった。Sさんは、あてがはずれたようだった。過ぎてしまえばなんでも楽しい思い出である。
ただ、よく考えてみると、いろいろな方々にずいぶん迷惑をかけている。迷惑をかけたことまで、「楽しい思い出」と思っているわけではない。苦い思い出はある。しかし、シンポジウムの場で紹介するような話題ではない。
今も、上記のような仕事に時間を割き、「現在を疾走する」一方で、いろいろな方々に迷惑をかけている。ポスドク・大学院生の原稿を預かったままだし、依頼された原稿をまだ書いていないし・・・。
でも、たまにブログを書くことくらいは、ご容赦いただきたい。
岡崎生物学コンファレンスの話題や、生態学会大会の話題で、書き留めておきたいことがかなりある。明日から少しずつ書いていこう。