著作権とは

ネット上でオープンにアクセスできる情報が増えている今日、科学者にも、市民にも、著作権についての正確な理解が求められている。しかし、著作権の内容については、意外なほど知られていない。
たとえば、著作権には人格権と財産権があるが、この区別を知らない人は少なくない。この区別を理解していないと、「出版社に投稿論文のコピーライトを渡す」とはどういうことかが正確に理解できない。
コピーライト(複製権)というのは、財産権の一部であり、コピーライトを譲渡しても、人格権は著作者に残る。
ネット上で公表されている資料にも、もちろん著作権がある。許可なくそれらを複製し、自分のウェブサイトなどに載せるのは、財産権としての著作権を侵害する行為にあたる。
出典を明記したうえで、授業で活用することは、許される。
このような著作権に関する基本知識を学ぶには、著作権情報センターのウェブサイトにある、「はじめての著作権講座」が役立つ。
また、プログラムやウェブデザインにも著作権がある。これらの例のように、インターネットという新たな情報流通手段が登場した今日、新たな著作権問題が次々に発生している。これらの問題については、「インターネット時代の知的所有権入門」が参考になる。