法人化と健康管理

国立大学が法人化されて、1年あまりが経過した。この間、良くなったと感じたことは一度もなかった。年度末に予算を使い切らなければならない悪習はいっこうに改善される兆しがないし、予算も定員も私の予想どおり減らされている。仕事は確実に増えた。
希望のないこの話題を、今日とりあげたのは、ひとつだけ良かったと思う変化を、先日感じたからだ。
健康科学センターから、「長時間勤務が続いているようですが、・・・の状態はいかがですか」というメールが届いた。
法人化されて以後、長時間勤務の実態に関する調査票を毎月提出しなければならなくなった。効果についてまったく期待していなかったので、毎月報告を書くのは苦痛だった。土曜も日曜も休まず、毎日12時間ははたらいている。その実態を正直に書けば、かえって面倒なことになるかもしれない。しかしウソを書くのも面白くない。そこで毎回正直に実状を報告した。最近では、秘書のTさんに、同じ内容の報告を毎月提出してもらうようにしている。それで内容は正確だし、書類を書くストレスからも開放される。
書類を出しても、その効果については期待していなかった。ところが、今回、上記のメールが届いた。書類はただ積まれているだけではなかったのだ。少し希望を感じた次第である。
自分でも、健康管理には気をつかっているが、大学はとくに忙しい教官の健康に対して、正確に状況を把握し、適切に対応する必要がある。雇用者側には、労働者の労働条件に関して、責任があるのだ。
とはいえ、健康科学センターからのメールが届いても、私の労働条件が改善されるわけではない。大学院重点化や国立大学法人化で仕事が大幅に増えたにもかかわらず、定員は減っている。労働時間は、いきおい長くなる。
友人が過労で倒れた。幸い、大事に至らず、数ヶ月で職場復帰を果たしたが、運が良かったと思う。私も長時間勤務が常態化しているので、他人事ではない。
屋久島→東京→沖縄と出張を続けたので、さすがに、週明けの3日間はブログを書く余裕がなかった。
今日は休養の必要を感じて早めに帰宅した。風呂に入ると、元気が出たので、ブログを書き始めたが、やっぱり話題が暗くなってしまった。